12月には韓国の人気UCC専門サイト「Mgoon」と提携。セカンドライフ内でMgoonのUCC動画や、芸能人によるSera Koreaオープン祝賀挨拶映像などを公開している。本格サービスが開始されれば、UCCを活用したデジタル映画館が構築される予定でもある。
このほか参加型コンテンツとしてTエンタでは、投票機能を追加することなども考えているようだ。またコミュニティに関しては、今も韓国で人気のブログや同好会などのサービスを、今後導入していく予定だ。
つまり「長期的な目標としては、Sera Koreaはポータルサイトになることを目指す」(Tエンタ)という。そこに行けば何でもあるようなポータル空間を、3Dにより実現したいというのだ。ただし「3Dインターネットという環境自体に、まだユーザーが慣れていないため、多く使ってもらえるような工夫が必要だ」とも述る。
それにはやはり、コンテンツの充実が不可欠であろう。Sera Koreaのオープンにより、周囲が言葉の異なる外国人だらけという状況はひとまず避けられるようになったものの、入居企業や利用者がさらに増えないことには活気に欠ける。また収益につながる、リンデンドルの流通も促す必要がある。これに対してTエンタでは、コンテンツ制作ができる人や、商売をしたい人などのために、参考資料や空間などを提供して支援を行っていく方針を持っている。
そして日本でも少なからず感じている人がいそうな、東洋人の感覚に合わない、あのアバターについても「顔などを変える考えがある」(Tエンタ)ということだ。自分の写真を元にして、自分の顔にそっくりの3Dアバターを作られるようにする計画もあるという。
ところで韓国といえば「Google」や「Yahoo!」のように、外国のサービスが苦戦を強いられる市場というイメージが高い。しかし一方で韓国は3Dのオンラインゲームの影響も色濃いので、こうした環境には抵抗感が低い人が比較的多いのではないかとも思える。先が見えない中、年明けには政府による法律適用の有無決定や、本サービスの完成度といった要素が加わり、これらが韓国のセカンドライフ成功を占う鍵の1つとなってきそうだ。
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