まるで2000年のITバブルを彷彿させるような、2009年のスタートです。
思い出してほしいのが、誰が生き残ってきたかということです。儲かるからIT業界へという人は、完全にいなくなりました。
今回の危機はあの時のバブルとは構造が違います。今回の原因は外的要因のみなので、輸出超過産業に依存している事そのものを見直すべき良い機会なのです。
IT業界は、BtoB請負型に依存しているからこそ、もろに今回の危機の影響を受けますが、あの時は「TCOコスト削減」という都合のいいバズワードを発明しました(笑)。
今回もそんな危機を逆手にとったポジティブワードが必要な時でしょう。
たとえば、「サスティナブル○○○」「クラウド○○○」「グリーン○○○」なる、富士通やNECが好んで使いたがるようなキャッチーなフレーズが必要なのです。
導入するための「現在の空気を言い当てた」言い訳を考えてあげなければならないのです。
BtoCに至っては、完全に「ネットデフレサービス」が起きるのではないでしょうか?
iPhoneアプリ115円の前で、ニンテンドーDSiショップの200ポイント(円)はかなり高く感じます。パッケージだと3000円するものとの固定観念があったのに、ネットの上では、新たなiAppによる新固定観念が構成されてしまいました。
しかし、マーケットの広がりとプラットフォームの多彩さは、新たな予期せぬ市場を生み出すことが可能です。
たとえば、これらのポイントが自由に流通できるとすると…個人が課金(歳入)できるアプリやアフィリエイトなども考えられることでしょう。
すると、流通するポイントをギフトとして贈ることによって、政府が課税する法案を考えている間に、税金フリーの新たな市場を形成できます。これも、新たな経済対策なんだ!と言い貼るのもひとつの手でしょう。
2008年1月に日本初登場のEeePCがここまで影響するとはPCベンダーの年間販売計画は大きく変わりました。
「ネットブック」がここまで程度普及すると、そのワンランク上のCPUが欲しくなります。2009年は、価格は一緒で、性能アップの新ネットブック市場が生まれます。つまりノートPC市場のデフレ進化です。
コストを最大限に切り詰めるので、広告宣伝が打てなくなり、口コミ型による販売が増え、アフィリエイトやドロップシッピングのような個人販売が成長し、いろんな商品を扱うようになる。つまり個人がブログで楽天のようなモールになる可能性が出てきます。
また、Eye-Fiの日本上陸に伴ってともなって、Wi-Fi上で展開されるサービスのアイデアがロボットや家電やAVと接続されることによって、クラウドコンピューティングの可能性が広がります。
たとえば、こんな製品。
バンダイ「ネットタンサーウェブ」
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ロボットが勝手にウェブを量産し、Adsenseを貼付けて自動的にあさましサイトを作りだすソリューションも登場するでしょう(笑)。
また、タカラトミー「エアロスパイダー」
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にワイヤレスWebCamを搭載した盗撮映像がYouTubeに溢れ出したりするなども考えられます。
イスラエル空軍が爆撃生中継という殺人現場まで中継する時代ですから…(悲)
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※YouTubeに通報しても全く削除されません(怒)
今回の経済危機で、海の向こうの話などどこにも存在せず、地球全体を市場として見ていかなければなくなってきています。
日本はナーバスに過剰に反応し、メディアがネガティブになるすぎるのが、一番の悪因ですが…。
経済危機はベンチャーにとっては絶好のチャンスなのですから。
日本のIT業界は、ちょっとかたよった日本語による参入障壁によって、守られ閉ざされ、その中で流通している市場です。
海外の面白いサービスの洗礼を受けながらも、独自の言語でサービスを考えます。ドイツ、フランス、イタリア、韓国とも似ています。
言語体系に依存するサービスの枠をどこが最初に突破できるかがポイントではないでしょうか?
今年もよろしくお願いいたします!
2009-01-07 14:25:03