“プロの使う道具”だからこだわる--ThinkPadキーボード開発者が語るブリーフィングレポート - (page 3)

西村敦子(アクティフ)2007年11月14日 23時21分

こだわりの多い「キーキャップ形状、キー周辺形状」

“キーのへこみは、あればあるほど打ちやすいというものではなく、タイプライターのように微妙なカーブが付いているのがポイント キーのへこみは、あればあるほど打ちやすいというものではなく、タイプライターのように微妙なカーブが付いているのがポイント

 レノボのキートップは、手前の傾斜面が広めなのが特長だという。「英数字キーはトップの手前が広く作られているが、これは、キーを打ったとき手前のキーに当たらないようにするため。キーキャップの上面が広いと中のメカの設定はしやすいが、使いやすさを考えるとこの手前の広さは必要」で、さらにスペースバーについては「親指で押すものなので、押し下げたときにも指との間が開くように、ほかのキーよりも少し高めに設計している」と説明する。

 ほかにも、Fnキーの先に爪の先のための位置を用意している点や、Fnキーをデスクトップのキーボードと同じように4ブロックに分けている点、パームレストが傾斜していることで手前のキーを押したときにも指との間が空くように設計されている点など、文章などの大量にキーを打つ場合にもストレスがないよう工夫しているという。

 キーボード周辺の形状で見ると、ESCキーの手前には背の高いバリアがある。F1を押すと多くのソフトでヘルプが立ち上がってしまうため、両方押したときは、どちらも入力されないために設けられたバリアだ。このバリアを入れることで、1999年以前と比べると、2000年以降はESCキーの前後が広くできているのだという。

ESCキーとF1キーの間に設けられたバリア。これがあることで、ひんぱんに使うESCキーとF1キーの打ち間違えを防いでいる Fnキーの先にある数ミリのスペースは、指で押し下げたときの爪先の場所を確保するためのスペース
ESCキーとF1キーの間に設けられたバリア。これがあることで、ひんぱんに使うESCキーとF1キーの打ち間違えを防いでいる Fnキーの先にある数ミリのスペースは、指で押し下げたときの爪先の場所を確保するためのスペース

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