Corelは米国時間2月27日、同社の生産性アプリケーション「WordPerfect Lightning」のパブリックベータを正式に発表することを計画している。同製品は、同社のオンラインサービスモデルの鍵を握るコンポーネントとなるものだ。
WordPerfect Lightningのベータ版は、無償でダウンロード可能なワープロおよびメモ機能を備えたソフトウェアアプリケーションであり、Corelにとって、「Corel WordPerfect Office」を新たな流通形態で提供することを目的とした、オンラインサービスモデルとなるものだ。
今回発表されるWordPerfectのベータ版は、Corelのモジュール型コンポーネントのように、デスクトップアプリケーションとウェブアプリケーションを組み合わせたハイブリッドプラットフォームを構築しようとする同社の以前からの取り組みを基礎として開発されたものだ。Corelのモジュール型コンポーネントは、従来どおりデスクトップをプラットフォームにしつつ、オンライン環境での操作を可能にしようとする製品だ。
WordPerfect Ligtningのベータ版は、モジュール型コンポーネントと同様に、オンラインコンポーネントとデスクトップコンポーネントの両方で構成され、それらが密接に統合された生産性プラットフォームを提供することを狙いとしている。WordPerfect Lightningのユーザーは、コラボレーションやデータ保管などの有料のオンラインサービスも自由に利用することができる。
「WordPerfect Lightningにおいてデスクトップアプリケーションとウェブアプリケーションとを組み合わせることによって、当社は、コンピュータの操作に対して真にハイブリッドな手法を採り入れようとしている」と、Corelのオフィス生産性部門担当統括マネージャーであるRichard Carriere氏は声明の中で述べている。
同製品のベータ版には、「Navigator」「Viewer」「Lightning Notesウインドウ」「Connector」の4つのコンポーネントが装備されている。
Navigatorは、コンテンツを体系化するための中央リポジトリとして、Viewerは「Microsoft Word」や「Adobe Acrobat」「WordPerfect」などのファイル形式の文書を表示させるための読み取りツールとして機能する。
また、Lightning Notesウインドウは、簡単なワープロやメモ書き用のユーティリティとして使用することができる。そしてConnectorは、「Joyent」を基本とした、電子メールやカレンダー、アドレス帳などのウェブベースのアプリケーションスイートになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力