ワードプロセッサ「WordPerfect」を製造するCorelは、最新の「Microsoft Office」の文書フォーマットと、そのライバルにあたる「OpenDocument Format」(ODF)の両方をサポートする予定だと述べた。
Corelでは2007年の中頃に、「WordPerfect Office」スイートで両フォーマットに対応するという。
Microsoftは米国時間11月30日、「Microsoft Office Open XML」というXMLベースのファイルフォーマットを新たに導入して、生産性スイートの最新版「Microsoft Office 2007」をリリースする。
Microsoft Office Open XMLフォーマットで作成される文書が増えるとみられるため、CorelではWordPerfectのほか、同社のプレゼンテーションアプリケーションやスプレッドシート「Quattro Pro」にも、このフォーマットの文書を開いて編集できるオプションを加えることにしたと、Corelのオフィスプロダクティビティ担当ゼネラルマネージャーであるRichard Carriere氏は説明する。
さらに、Corelは2007年の中頃に、ODFで保存されているワープロ文書も開いて編集できるようにする予定だ。
Carriere氏によると、ODFをサポートするという決定は、政府関連の顧客などの要望に応えたものだという。Corelには世界中で1100万人のアクティブユーザーがおり、その大部分は北米にいると同氏は話す。
Corelの今回の決断は、ODFを支持する他の企業とは対照的なものだという。ODF規格に関する会合では、Microsoftと競合する企業は明らかに、オフィス生産性スイート製品市場でのMicrosoftの独占状態に対抗するためにODFを支持している、とCarriere氏は言う。
「われわれが失望したのは、こうした企業がMicrosoftを窮地に立たせようと画策する議論ばかりしていることだ。この議論において、ユーザーのことを考えている人は多くなく、それが少々残念だ」と、Carriere氏は語った。
Carriere氏によると、Corelではユーザーからの要望があれば、最終的にはスプレッドシートやプレゼンテーションでもODFをサポートするという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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