ラウンドアップ 今週米国で開催された「Microprocessor Forum」では、メーカー各社がそれぞれの新製品もしくは今後開発予定のプロセッサを披露した。
ますます高性能化が著しいチップだが、今後さらに性能を向上させる上では、消費電力を抑える工夫がひとつの鍵を握っているようだ。まず、ブレードをはじめとするサーバや、デスクトップパソコン向けのチップでは、性能向上に比例して深刻化する廃熱の問題が避けて通れない。また、携帯機器およびノートPC向けのチップにおいては、電力消費量が稼働時間の長さに直接影響することは改めて指摘するまでもない。
折から、電力危機の可能性が取り沙汰されるなど、エネルギー消費およびその供給についての関心が高まるなかで、さらなる高性能化・多機能化を目指す必要から、奇しくも省エネという課題に行き着いたプロセッサには、今後もさまざま技術が登場すると思われる。「より少ない電力で、より多くの処理を」("Do More with Less.")某ソフトウェアメーカーのCMではないが、この流れがどこまで進んでいくのか、注目するのも一興であろう。
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