サムスン製「GALAXY Tab 10.1」の米国での販売差し止め仮処分を保留させようとする同社の新たな試みは、米国時間7月19日、頓挫した。
米連邦巡回控訴裁判所は裁判所命令で、同タブレットの販売差し止め仮処分に対するサムスンの不服申し立てを却下した。この仮処分は、同社と競合するAppleが6月に勝ち取ったもの。
知的財産関連ブログFOSS Patentsが指摘するように、今回の決定と合わせて、裁判所はこの件に関する裁判の迅速化を求めるサムスンの申し立ても却下している。
サムスンの広報担当は米CNETに対し、書面でこのように伝えた。「当社はGALAXY Tab 10.1の販売差し止め仮処分に対して、6月26日に連邦巡回控訴裁判所に提出した不服申し立てが認められるよう努力を続ける予定だ」
仮処分の保留を求めるサムスンの試みが却下されたのはこれで2度目だ。7月に入って米連邦地裁のLucy Koh判事は、両社間の訴訟に決着が着くまでの間、販売禁止を保留することを求める同社の申し立てを却下している。この件の審理は7月30日に始まる予定だ。
これまでの経緯として、Appleは2011年4月、Apple製品の意匠やソフトウェアの機能を模倣しているとしてサムスンを提訴した。サムスンは逆にAppleを提訴し、両社はそれ以来、訴訟合戦を続けている。この間、両社とも主に特許侵害を申し立てることによって、相手方の製品を米国など様々な国で販売禁止にしようと試みてきた。
今回の販売差し止めは仮処分であり、6月26日に認められている。焦点は長方形のタブレット端末について記述された、iPadに関するAppleの主要な意匠権の1つだ。サムスンは反論の際、このデザインは「汎用」のものだと繰り返し述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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