ITパーソンが今読むべきビジネス書トップ10--デキる人が身につけている「話し方のコツ」とは?

フライヤー編集部2022年08月12日 10時00分

 ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してその内容を伝える「flier(フライヤー)」。ITパーソンはもちろん、IT企業が社員教育の一環として福利厚生に法人利用しているケースが増えている。

 この記事では、サービスを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、ITパーソンは今、どんな本に注目しているのかを2022年1~6月のランキング形式で紹介するとともに、ランクインした10冊をレビューする。

 今回は「話し方のコツ」を教えてくれる書籍が多くランクインした。変化の速いIT業界に身を置いているからこそ、仕事力の基本中の基本であるコミュニケーション力を磨きたいという、向上心あふれるビジネスパーソンが多いのだろう。気になった1冊があればぜひ、手に取ってほしい。

1位:「できる人は、『これ』しか言わない」(PHP研究所)

「できる人は、『これ』しか言わない」
「できる人は、『これ』しか言わない」

 仕事でもプライベートでも、「伝えること」からは逃げられない。さまざまな場面において、伝えることの難しさに悩まされている人もいるだろう。

 そんな人は、ぜひ本書の力を借りてほしい。1万人を超えるビジネスパーソンにインタビューしてきた著者が、一瞬で心をつかむ伝え方のノウハウを紹介している。

 注目したいのは、「できる人」ほど、短く、印象に残る言葉で話しているということ。具体的な「印象に残る言葉のつくり方」については、要約をチェックしてほしい。部下・後輩への指導、上司・先輩への報・連・相、客先でのプレゼンなど、さまざまなシーンで使える1冊だ。

2位:「バカの壁」(新潮社)

「バカの壁」
「バカの壁」

 「バカの壁」という書名を聞いたことがない人はおそらくいないだろう。平成で一番売れた、誰もが認める大ベストセラーである。バカの壁とは、本当は何もわかっていないのに「わかっている」と思い込んでしまうときに存在するもの。

 20年近く前に発売されたにもかかわらず、SNSでの炎上など、昨今の出来事を見事に言い当てているとも解釈できる本書。未読の人も、読んだことのある人も、あらためて目を通してみてほしい。

3位:「『すぐやる人』と『やれない人』の習慣(明日香出版社)

「『すぐやる人』と『やれない人』の習慣」
「『すぐやる人』と『やれない人』の習慣」

 「わかっているのに、腰が重い」「すぐ行動に移せる人がうらやましい」――そんな自分を責めてしまう人もいるだろう。だが、安心してほしい。ルーティンを変えれば、どんな人でも「すぐやる人」になれるからだ。

 ポイントのひとつは、「やりたい!」と思った瞬間に少しだけでも行動してみること。小さな行動の積み重ねが、やがて大きな成果となる。まずはこの後すぐ、本書の要約を読んでみることから始めてはいかがだろうか。

4位:「説明組み立て図鑑」(SBクリエイティブ)

「説明組み立て図鑑」
「説明組み立て図鑑」

 多くのITパーソンにとって、説明力は不可欠のものだろう。それなのに「話が長くてわからない」と言われてしまったり、結論から端的に話したのにうまく伝わらなかったり――。そんな経験はないだろうか。

 本書は、あなたの説明力を強化してくれる1冊だ。日常会話から、会議やプレゼン、交渉、講義、指導に至るまで、さまざまなシーンで使える80の「説明の型」が紹介されている。パラパラとページをめくり、「こんな型もあるのか」と眺めてみるだけでもいい。デスクに常備し、プレゼンの作戦を立てるときに辞書のように使うのもおすすめである。

5位:「やる気に頼らず『すぐやる人』になる37のコツ」(かんき出版)

「やる気に頼らず『すぐやる人』になる37のコツ」
「やる気に頼らず『すぐやる人』になる37のコツ」

 今すぐやったほうがいいのはわかっているけれど、なんだかやる気が起きない――そんなときは、本書の出番だ。「やる気」の有無にかかわらず、「すぐやる人」になるコツがたっぷり紹介されている。

 誰かから話しかけられて作業を中断したあと、集中モードが切れてしまうことがあるだろう。そんなときは「10秒コマンドメモ」を試そう。戻ってきたときにやることをメモに書き出し、マウスに貼っておくのだ。再開後にやるべきことが明確になり、集中モードに戻りやすくなる。

 本書で紹介されるコツは、どれも今日から試せるものばかり。まずは今やっている作業を中断して10秒コマンドメモを貼り、要約をチェックしてみてほしい。たった10分で「すぐやる人」に大変身できるはずだ。

6位:「人は話し方が9割」(すばる舎)

「人は話し方が9割」
「人は話し方が9割」

 2019年に発売されて以降、100万部を数え、大ベストセラーとして広く知られている本書。本書で取り上げているのは、特別なシーンにおける話し方ではない。その理由は、日常的なコミュニケーションは1日に何度も繰り返すものだからだ。

 意識的に試したいのは、「苦手な人との対話を避け、好きな人と話す時間を増やす」というメソッド。好きな人とであれば話が弾み、自信がついて、コミュニケーション力が上がっていくからだという。「また会いたい」と思われる人になりたいなら、ぜひ読んでみてほしい。

7位:「毎日を楽しめる人の考え方」(きずな出版)

「毎日を楽しめる人の考え方」
「毎日を楽しめる人の考え方」

 毎日仕事を頑張っているけど、なんだかつまらない――。そんな人には、毎日を楽しむためのちょっとした習慣を教えてくれる本書を贈りたい。

 今日から試してほしいのは「アップグレード」だ。牛乳や卵、納豆などといった「いつもの食材」を買うとき、あえて1つグレードを上げてみるだけ。かかるコストは小さいのに、気分は大きく変わるだろう。

 著者によると、遊びで培われる力は多い。仕事で忙しい人ほど、本書を手に取って、人生に「遊び」を増やすことを意識してみてほしい。

8位:「大人の雑談力」(リベラル社)

「大人の雑談力」
「大人の雑談力」

 何かと雑談の機会が多いITパーソン。社内でも客先でも「会話がひと言ふた言で終わってしまう」「話すネタが見つからない」と悩んでいるなら、本書がヒントをくれるだろう。

 初対面で話のとっかかりをつくりたいときは、目についたものをサラッとほめてみる。共通点がない相手と話すときは、相手の話を深掘りすることを意識する。気まずい沈黙を打ちやぶりたいときは、「実は最近こんなことがあって」と話してみる――。どれもリアルなシーンで使えそうな、シンプルなテクニックばかりだ。大人らしい、和やかな雑談ができるようになりたいなら、これ以上の1冊はないだろう。

9位:「武器になる話し方」(ダイヤモンド社)

「武器になる話し方」
「武器になる話し方」

 初対面の人と雑談するとき、あなたはどんな話題を選ぶだろうか。「今日はいい天気ですね」などと言うかもしれない。だが、天気の話題は「広がらない話題」の定番である。

 そんなときは一言だけ自己開示してみよう。「今日はいい天気ですね。明日も晴れるといいな。実は明日久しぶりのゴルフなので、快晴の下でプレイしたいんですよ」と言ってみるだけで、会話が自然と展開していくはずだ。

 本書を読んで、話し方という武器を身につければ、どんな場でも怖くなくなるだろう。使えるシーンも幅広く、クライアントへの提案からチャットでのコミュニケーション、オンライン会議まで、どんなときも心強い味方になってくれるはずだ。

10位:「1分で話せ」(SBクリエイティブ)

「1分で話せ」
「1分で話せ」

 2018年に出版された定番のベストセラー『1分で話せ』。プレゼンでの話し方を中心に、「伝わる話し方」を紹介する1冊だ。

 本書のカギとなるのは、「プレゼンの目的は“人を動かすこと”にある」ということ。さて、あなたは「理解してもらうこと」や「きれいに話すこと」を目指していないだろうか?

 プレゼンが苦手な人はもちろん、プレゼン力に自信をもっている人も、読めば新たな気づきを得られるだろう。本書を読んで「シンプルに、わかりやすく伝える技術」を身につければ、プレゼンに限らず、どんな仕事もうまくいくはずだ。

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