ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してその内容を伝える「flier(フライヤー)」。ITパーソンはもちろん、IT企業が社員教育の一環として福利厚生に法人利用しているケースが増えている。この記事では、サービスを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、ITパーソンは今、どんな本に注目しているのかを2020年1~6月のランキング形式で紹介するとともに、ランクインした10冊をレビューする。気になった1冊があれば是非、手に取ってほしい。
「もっとうまく話すことができたなら……」と、話し方にコンプレックスを抱くビジネスパーソンは少なくないだろう。世の中に「話し方」についての本が溢れていることからも、それがわかる。
本書で取り上げられるのは、特別なシーンにおける話し方ではない。上司や家族、友人などといった身近な人たちとのコミュニケーションを円滑にするコツだ。その理由は、人前でプレゼンテーションする機会はそう多くないが、日常的なコミュニケーションは1日に何度も繰り返すものだからだという。
コロナ禍において、ウェブ会議でのやりとりや、より多くの時間をともに過ごすようになった家族とのコミュニケーションに悩んでいる方にも、きっとヒントをくれるはずだ。
多忙を極めるリーダーの中には、マネジメントの時間が取れないと悩んでいる方も多いのではないだろうか。だが実はその悩みは、頑張るポイントを変えるだけで解決する。部下に仕事を任せればいいのだ。
といっても、ただ仕事を任せればいいというものではない。それでは放任になってしまうし、部下は成長せず、不満が募るばかりだ。
本書には、多忙なリーダーの悩みを解決する方法が、実例を交えながらまとめられている。自分のマネジメントに満足している人もそうでない人も、本書を読めば、自分のリーダーとしてのあり方を見直したくなるはずだ。
重要な作業や締め切りが目前に迫っている作業に取り組もうとしたけれど、気がつけばいつの間にか動画を見ていた、メールチェックをしていたという経験はないだろうか?
情報のあふれる現代では、集中力不足に悩んでいる人は多い。しかし実は、人間の本能と理性の特性を理解すれば、誰でも「ヤバい集中力」を発揮できる。その方法を「獣と調教師」というメタファーを使ってわかりやすく解説してくれるのが本書だ。
著者は、10万本もの科学論文を読破したというサイエンスライターだ。著者が提唱する方法論は数々の研究結果や臨床テストによって裏づけられたものであり、高い効果が見込まれる。さあ、この道を進むも進まないもあなた次第である。
フィンランドは3年連続幸福度1位で、日本よりも圧倒的に人口の少ない国だが、一人あたりのGDPは日本よりも高い。にもかかわらず、ほぼみんな午後4時に退勤しているという。そんなフィンランドの大学に留学し、その後現地で働いた経験を持つ著者が、フィンランドの魅力と、それを可能にする背景をコンパクトにまとめたのが本書だ。
国の制度、環境が日本とは違うため、フィンランドの実践をそのまま日本に適用するのは難しい面もあるだろうし、著者もその部分は認めている。とはいえ見習える部分はいくつもあるはずだ。
働き方改革の本当の目的を果たすにあたっては、フィンランド流の働き方や思想をしっかり理解することが第一歩となるのかもしれない。これを機会に、生き方、働き方を問い直してみていただきたい。
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