Amazonがシリーズ内で仕様を統一した(そしてすべてにタッチスクリーンを搭載した)ことで、電子書籍リーダーを通じてエクスペリエンスが統一されるとともに、アップデートも合理化された。そのエクスペリエンスはすべてのモデルで似たようなものとなるが、Kindle PaperwhiteとKindle Voyageにはライトが内蔵されているという重要なメリットがある(なお、Amazonは2014年型Kindle用としてクリップで固定するライトを15ドルで販売している)。
またこれら中上位モデルには応答性に若干優れた静電容量式のタッチスクリーンが搭載されている一方で、2014年型Kindleには赤外線を使用した旧式のタッチスクリーンが搭載されている(赤外線センサはベゼルに埋め込まれている)。
さらに、Kindle Voyageには300ppiという「高解像度」を誇る最新HDタッチスクリーン「E Ink Carta」が搭載されているため、書籍の表紙やテキストは若干ながらシャープに、そして高いコントラストで表示できる(2014年型Kindleには従来からある「E Ink Pearl」ディスプレイが搭載されている)。標準的なフォントサイズでの読書であれば、その違いにはまず気付かないだろう(解像度の向上はフォントサイズをより小さくした場合に実感できる)。しかし、電子書籍リーダーのメルセデスベンツを入手したいのであればKindle Voyageを選ぶはずだ。2014年型Kindleはどちらかと言えばホンダ車に相当する。
ワイヤレス機能をオフにし、1日30分の読書を行った場合、バッテリは4週間持つ。これはKindle Paperwhite(8週間)やKindle Voyage(6週間)よりも短い(組み込まれているライトの使用も評価に含んでいる)が、既にバッテリ持続時間は時間単位ではなく週単位というレベルに達しているため、多少バッテリ持続時間が劣っていてもさほど大きな問題にはならないはずだ。
Kindle用のカバーを入手するというのは良い考えだ。Amazonは感じの良い専用カバーをいくつか販売している。ベーシックなカバーは29.99ドル、革のカバーは39.99ドルであり、少し高めの価格設定となっている(より手頃な価格のカバーも販売されている)。どのようなカバーを入手しても、個性的な製品になるはずだ。つまり、2014年型Kindleはどのような色にも染まる製品になっているわけだ。おそらくは意図的にそうしているのだろう(そう、Amazonにとってはおそらく、本体よりもカバーの方が利益率は高いはずだ)。
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