キャリアを危険にさらす10の行為--無意識のクセが致命的になることも - (page 3)

文:Alan Norton(Special to TechRepublic) 翻訳校正:石橋啓一郎2011年03月07日 08時00分

7.仕事を任せられない

 ある一時解雇が行われたとき、わたしは誰が最初に一時解雇の対象になるかを知っていた。その人物は病欠で、あまりにも仕事を休みすぎていた。彼は実際に病気だったのかも知れないが、必要とされているときにいないことが多すぎた。上司の特命を断ったり、週末にする必要のある仕事を断ったりするのも、上司の目から見れば、仕事を任せられないことの例に当てはまる。仕事を任せられない機会が多すぎると、頼ることができない人間であり、資産ではなく重荷だと思われてしまう。

8.社交の機会を活用しない・不適切に利用する

 自社がスポンサーしているイベントに参加しない、仲間とのゴルフに行かない、同僚や上司との家族参加のピクニックやその他の社交の機会に参加しないといったことが、他人に出世で先を越され、自分が行き詰まっている理由かも知れない。

 また、インターネット上のソーシャルネットワーキングの問題もある。ソーシャルネットワークサービスは重要であり、活用すべきものだが、乱用すべきではない。驚くべきことだが、一部の人は、いまだにTwitterなどのソーシャルネットワークサービスを、上司や同僚の悪口を言うために使っている。もしそのオンライン上の暴言が、たまたま職場の誰かの目に触れたら、あなたの信用は地に落ちてしまうだろう。そういった社会的な失敗は、一生自分について回るものだ。

9.向上心がない

 あなたはリスクを取りたがらないのかも知れない。現状に満足しているのかも知れない。あるいは、決まり切った毎日が好きなのかも知れない。積極的に新しい挑戦をしないでいれば、快適で安全かもしれないが、それでは点を取ることもないし、自分のキャリアを前に進めることもできない。しかし、あまりにも野心が強すぎるのも、キャリアに悪影響を及ぼす場合がある。上司の期待に応じた妥協点を見つけることだ。

10.会社の資産を個人の利益のために使う

 わたしは従業員が会社のコピー機で個人的な文書をコピーしたり、会社のコンピュータを使って個人的な作業をしたりするのを何度も見てきた。わたし自身がそうしたこともある。間違いだと分かっている行為を、どうやって自分が正当化したのかは覚えていない。自分の税務関係の文書を印刷したのが、終業後の自分の時間だということを言い訳にしていたのかもしれない。しかし、たびたびこっそり個人的なコピーを取っていると、上司には間違ったメッセージを送ってしまう。「他にはどんなことをやっているのだろう?」と思われても仕方がない。

まとめ

 わたしの上司が好んで使っていた言葉に、「認識は現実だ」というものがある。わたしはこれが好きではなかったが、彼は正しかった。ITのプロフェッショナルは、自分の振る舞いやボディランゲージが送っているかすかなメッセージを無視してしまう傾向がある。そういったメッセージがネガティブに捉えられると、キャリアに大きな悪影響を与える場合がある。そして、認識は現実となるのだ。さらに難しいのは、ものの見方は人によって違うということだ。だが、ここで挙げた10の振る舞いを心に留め、避けるようにすれば、より正しい認識を得ることができ、キャリアも順調に開けていくだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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