CNETパネリストが振り返る2011年

2011年12月17日 19時00分

 早いもので2011年も残りあとわずかです。CNET パネルディスカッションの1年間のお題を見返してみると、パネリストの皆さんには多くのトピックにご意見を寄せていただきました。


 2011年は東日本大震災など私たちの価値観を大きく変える出来事や、アップル共同創業者スティーブ・ジョブズ氏の死去など衝撃的な話題も相次ぎました。IT業界における3大ニュースを選ぶとしたらどんなものが思い浮かぶでしょうか。皆さんの意見を聞かせてください。


  • 西山圭
    西山圭さん (アサップネットワーク株式会社 代表取締役)
    (ITベンチャー業界限定、かつ国内限定で書きます。)

    1: 久々のIPOラッシュ
    モルフォ、ブレインパッド、Klab、ネクソン、リブセンス、イーブック、駅探など
    久々に業界からのIPO企業が登場しました。
    しかも、全般的に軟調な市場の中で、公募の2倍以上となっているKlabをはじめ
    おおむね順調な株価推移なことも明るい材料です。やはりEXITの華はIPOだと思うので、
    来年以降もこの傾向は持続して欲しいところです。

    2:ベンチャーファイナンスの充実
    IPOやM&Aの増加にあわせるように、入り口であるスタートアップの
    ファイナンスも充実してきました。
    数百万クラスのファイナンスを多数行う、Y Combinator的モデルや、エンジェル投資家の拡大、
    Aimingやgumiといった10億・20億規模の大型ファイナンスなど、規模の大小問わず
    エクイティファイナンスの手段が増えてきたことは歓迎すべき傾向です。
    (ただ、安易にエクイティ調達に流れてデットをおろそかにする・下に見る向きが一部にあり、
    自動車ローンを消費者金融で借りるような勿体なさを感じることもあります)

    3:日本発、海外への流れが本格化
    DeNA-ngmoco やGREE-openfeint の海外チャレンジ、シリコンバレーに移転する
    wondershakeなど、海外への進出企業の層が本当に厚くなってきました。
    展開のターゲットも、シリコンバレーや中国だけでなく、東南アジアやヨーロッパなども目標に
    する会社がでてきました。
    来年以降、どのようにこれらの企業群が成果を上げていくのか、楽しみです。
    2011-12-19 12:09:22

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