「2009年日本の広告費」をどう見る?

2010年2月23日 02時00分

 電通が2009年の日本の総広告費と媒体別、業種別広告費を推定した「2009年(平成21年)日本の広告費」を発表しました。

 総広告費は2年連続で前年実績を下回り、4マス媒体も5年連続して前年比割れとなりました。増加した「インターネット広告費」も伸び率はわずかです。モバイル広告や検索は好調でしたが、ディスプレイは頭打ちでした。

 2009年の日本の広告費をどう分析しますか。また2010年の展望はどうでしょうか。パネリストの皆さんの意見を聞かせてください。


  • 田中弦
    田中弦さん (Fringe81株式会社 代表取締役)
    広告主の数、という視点を持ちたいです。

    例えばアドワーズ、アドセンスなら月3万円でしかもカード決済でいけますよね。
    日本中にこれで広告宣伝できるわけです。

    一方ミニコミ誌ならともかく、テレビCMをカードで買うわけにはいかないです。
    自ずと広告主の数は絞られます。

    ローカル性が強いビジネスであれば地方面などはまだまだ強いと思いますが、それ以外のビジネスであれば、ネットは予算も小さく、手軽にできます。

    この調査をぱっと見るとインターネット広告市場が伸びていて、他のメディアが沈んでいるように見えますが、
    そもそもその市場を構成している広告主の数自体が異なっているのです。

    ナショナルクライアントがインターネットに(しだいに)シフトし、
    さらに無数の広告主が下支えしている
    この両面があるからこそ、
    日本の消費力自体が落ちていてもインターネット広告市場は伸びているのではないでしょうか。


    2010-02-24 12:26:50

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