CNETパネリストが振り返る2008年

2008年12月25日 00時00分

 いろいろなことがあった2008年も残りあとわずかです。CNET パネルディスカッションの1年間のお題を見返してみると、パネリストの皆さんには本当に多くのトピックにご意見を寄せていただきました。

 さて、2008年のIT業界における3大ニュースを選ぶとしたらどんなものが思い浮かぶでしょうか。皆さんの意見を聞かせてください。読者の皆様もぜひコメント欄でご参加ください。


  • クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya
    クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuyaさん (コンサルタント、経営アドバイザー)
    0. サブプライム・金融危機
    1. NTT-NGN商用サービスの開始
    2. Googleストリートビューへの反発
    3. 新聞社・テレビ局の実質的なアンバンドルの始まり

    0.はITに限らずすべてに通底しているので別格として…ってずるい?

    1.は、単体では「ふーん」という話ですが、社会・産業インフラとしての地位をネットが獲得しつつある一方で、そのあり方や位置づけに関して議論が起きつつあるという流れの中で捉えなおすと、味わい深いと思います。青少年フィルタリングやネット中立性の議論が補助線になりそうですね。

    2.も同様に、単体で見ると「Googleだらしねえなあ…高木さんすごいなあ(いろんな意味で)…」という話で終わってしまうのですが、個人情報・プライバシー情報が経営資源となりつつあること、またそれを前提とした新しいビジネスの勃興、という視点で考えてみると、何か大事な箱を開けてしまった感があります。

    3.については、マスメディアの業績不振に続き、この1-2ヶ月で急激に朝日新聞・テレビ朝日周辺の資本の動きが活発化しているのが気になります。これはおそらく2011年頃に向けた大きな流れのはじまりになるんでしょう。ただし、通信が放送をパックリ食べるという単純な姿には、決着しないように思います。

    そんなわけで、今後の大きな変化に向けた、スタートの1年だったような気がします。おそらく来年以降はもっと様々な動きが起きるでしょうが、基本的に「守る人には不利、攻める人には有利」な状況になるでしょう。

    ただ、「攻める人」だと自任していた人が、実はそんな体力や資格を有していなかった、という可能性もあります。特に金融危機の影響を直接間接に受けてレバレッジを失ってしまった人は、勘違いを戒めつつひたすら冷静謙虚にならざるを得ない局面だと思います。

    あと、実はまだ2008年は終わってないんですよねえ…。もしかしたら、週明けになんか大きな動きがあったりして。そんなわけで全然仕事が納まりません :-p
    2008-12-26 22:25:23

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