モバイルOS、2009年の主役は?

2008年12月11日 15時00分

 ガートナーの調査によれば、2008年7月-9月の携帯電話OSのシェアで、AppleがMicrosoftを抜いて3位に躍り出たそうです。1位はSymbian、2位はResearch In Motionでした。

 このところ、携帯電話のプラットフォームを巡る動きが活発です。MSは日本でWindows Mobile開発者事務局を設立することを発表しました。一歩先を行くAppleは、App Storeのアプリケーション数が1万以上に達したことを宣言しました。また近日中にもiPhoneをウォルマートで販売すると噂されています。

 そしてGoogleは、SIMロックフリーのAndroid端末「G1」を日本含む18カ国に販売することを発表したほか、同社のモバイルOS「Android」の利用を促進する「Open Handset Alliance」に新たに14の企業が参加することを明らかにしました。ソニー・エリクソンとHTCがAndroidフォンを発売すべく準備中との情報もあります。

 さて、2009年にモバイル業界の主役となるのはどのプラットフォームでしょうか。パネリストの皆さんの意見を聞かせてください。


  • 村上福之
    村上福之さん ((株)クレイジーワークス代表取締役引きこもり)
    ガイジンはスマートフォンを一度買うと、そんなにしょっちゅう買い換えないです。BlackBerryやNokia Eシリーズなどは超合金ロボ級に丈夫なので買い換える気も起きないと思います。だから、Androidが出てもiPhone-nanoが出ても実働シェアはそんなに変わらないと見ています。

    そもそも、この質問はガードナーのスマートフォンのOS調査を受けての質問ですね。原文を読むと携帯電話OSの全体の話ではなく、スマートフォンOSに限定の調査です。この調査で日本の携帯電話が「スマートフォン」に入ってないし、世界的にスマートフォンは全ケータイの市場の15%以下ですし、これで携帯電話のOSについて議論するのも難しいかもしれません
    (リンク »)

    iPhoneに関しては今年も話題にはなりますが、数の上で主役にはなりにくいと見てます。「スマートフォン限定のOS調査で第2四半期販売台数で3位」というのはビミョーと思ってます。「俺、島根県で4番目にスト2強いんだぜ!」くらいビミョーです。某キャリアの「純増1位」よりインパクトがないです。これで世界の実働シェアが急激に変わったりはしません。あくまで「スマートフォン限定でQ2販売台数3位」です。原文を見る限り1位との差はドコモとウイルコムくらいあり、実働シェアはまた別じゃないかと思っています。ただ、Appleなので次のバージョンでもっとすごいiPhoneが出そうで怖い。

    しかし、今のところiPhoneは日本でどう考えても1台目ケータイでは無理がありすぎる気がします。2台目には最強間違いなしなんですけどね。ただ、不況なんで2台持つ人って減る傾向になると思っています。先日、iPhoneオンリーユーザーのS社のN氏が女の子にメアドを聞いていたとき、iPhoneでメアドを入力するために数分間会話が停止し、なんか不思議な空気が流れていました。次のiPhoneで文字入力が改良されないのか期待してます。

    さらに米国を中心とした世界不況が続くと思ってます。「お父さん、仕事見つからなかったけど、Androidケータイを買おうと思うんだ!」「すごい!パパ!ぼくも欲しい!」なんて人も少ないと思います。質問にあるガードナーの調査の原文でも今回の調査の販売台数は最低だったという記述があったので、市場全体の見通しは暗いと思っています。

    ただし、Android搭載のG1を触って思ったのは、Androidのアプリの買いやすさはAppStoreに近いものがあり、世界中のキャリアとメーカーを横断してコンテンツが購入できるとなると、ぼくらコンテンツ屋としては、大きなマーケットができるかもしれないと思いましたが、ドコモやKDDIがそこまで開放してくれるのか、そして、PRIMEのようなメジャー機種に搭載するのかどうかがカギを握ると思います。

    けど...日本に関しては、OSがLinuxでもSymbianでもRexOSでもKCP+でもEPOC(笑)でもALPでも同じようにiモードやiアプリや着うた(R)や「きせかえ」やが走らないといけないし、OSではなくキャリアとサービスがプラットフォーム化してるので、OSでビジネスを議論する意味がなくなったように思います。

    2008-12-17 09:32:35

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