ITベンチャーの生きる道とは?

2008年11月18日 22時00分

 グリー、paperboy&co.のITベンチャー2社が相次いで上場承認を得ました。2008年1月から10月の間に新興市場に上場した企業の公開時の時価総額が上場直前に比べて約1.11倍にとどまるという低調傾向の一方で、情報通信業に限っては1.80倍と全体の数値に比べて高い数字を示しているというデータもあります。

 世界的な金融の悪環境の中、ITベンチャーはどのような戦略を描くべきなのでしょうか。またパネリストの皆さんなら、今回の2社に投資を考えますか。ご意見をお聞かせください。


  • 後藤 康成
    後藤 康成さん (フィードパス株式会社 取締役 CTO)
    この世界的同時金融恐慌により、日本においてもプライベート・エクイティーに対してのベンチャーキャピタルによる投資環境が明らかに冷え込んでいることは、IT業界の方々との情報交換からまざまざと肌で感じています。ITバブルがはじけて投資環境が冷え込んだ2001年から2003年ごろまでの投資環境に近いかも知れません。そうなると、ここ1年から2年はサバイブの年と考えています。

    特にスタートアップでうまく離陸し、さらなる成長フェーズのベンチャー企業は、成長するための資金が調達できず、アグレッシブな成長戦略をとれなくなることが予想され残念です。ベンチャーキャピタルが投資を抑えるのであれば、今こそ、資金的に余裕のある事業会社が積極的な戦略投資をするべきタイミングでしょう。

    さて、今回上場承認が下りた2社はベンチャー企業に身を置く僕にとっては久しぶりに嬉しいニュースであり、冷え込んでいる新興市場を引っ張って欲しいと願っているものの(上場直後は別として)現実は、他のIT新興銘柄と同様に地合いに左右されるのではないかと予測しています。

    2008-11-19 22:39:06

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