Firefox 3登場、ブラウザ覇権の行方は?

2008年6月20日 20時00分

 Firefox 3が正式リリースされました。数々の新機能と1万5000を超える改良を施したメジャーバージョンアップで、800万件以上のダウンロード数を達成。24時間以内に最も多くダウンロードされたソフトウェアとしてギネス世界記録の樹立が注目されています。他のブラウザも動きが活発です。Internet Explorer 7の自動更新が2月から開始されたほか、次期バージョンIE8のベータも開発者向けに公開されました。SafariはiPhoneに搭載されることで、触れる人が多くなりそうです。Operaも最新であるバージョン9.5のダウンロード数が470万を突破しました。

 現状、ブラウザシェアをリードするのはInternet Explorerですが、最新版の出だし好調なFirefoxやOpera、MacやiPhoneとのコンビネーションが強みのSafariとのユーザー獲得戦争の行方に今後変化は起きるのでしょうか。パネリストの皆さんの意見を聞かせてください。


  • 坂本貴史
    坂本貴史さん (ネットイヤーグループ株式会社 IA/UXDディレクター)
    ブラウザ戦争 ( (リンク ») ) という言葉は、遠い昔のことのように聞こえますが、2006年末時点でいったんInternet Explorerのシェアが90%近い状況に落ち着いたところで集結したといえます。

    現在、ブラウザのシェアは「MARKET SHARE」 ( (リンク ») ) で見ると、だいたい70%が「Internet Explorer」、20%が「Firefox」、10%が「Safari」と「Opera」という具合です。最近のニュースでは、欧州では28%、フィンランドでは45.4%というシェアということらしいので、世界的にもFirefoxのシェアは急成長していると言えます。

    このまま第三次ブラウザ戦争に突入か (?) という見方もありますが、わたしは前提となるデバイスの種類やリリースのタイミングに大きく左右されると思います。

    つまり、携帯電話 (iPhone) では「Safari」だが、PC (Windows) だと「Firefox」、テレビ (Wii) だと「Opera」という具合に。すべてのデバイスを1つのアプリケーションで利用するのではなく、そのデバイスに適したアプリケーションが採用され利用されるのではないかと考えます。

    データそのものの移動や同期・共有が焦点になるのはもちろんですが、人それぞれのライフスタイルに依存するという考え方が成り立つため、デバイスとそれを利用するライフスタイルをいち早く確立していくことがベンダーには求められると思います。
    2008-06-23 12:31:18

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