Firefoxに関するうわさといえば、最近は公開が迫った「Firefox 3」だが、Mozillaではもう他のブラウザのことを考えている。Mozilla Labsでユーザー体験を統括するAza Raskin氏が米国時間6月11日に投稿したブログでは、「Firefox Mobile」のコンセプト映像を見ることができる。
「iPhone」のようなタッチスクリーンインターフェース(マルチタッチではない)用に設計されたモバイル版の同ブラウザは、ブックマークリストやウィンドウを開くためのプラスボタンを備えている。ブラウザコントロールは、ウィンドウの左側にあり、水平方向に移動することでアクセスできる。
Firefoxは、圧倒的な支配力を持つMicrosoftのInternet Explorerとの競争において、PC上では健闘している。しかし、戦場はモバイル用ブラウザへと移っている。一大勢力としては、オープンソースの「Webkit」ブラウザエンジンがある。同ブラウザエンジンは、iPhoneの「Safari」ブラウザや、Googleの「Android」ソフトウェアで使われている。
「われわれを動かすのは需要だ」。Mozillaのエンジニアリング担当バイスプレジデントMike Schroepfer氏は4月、FirefoxをAndroidで利用可能にすることへの興味をインタビューで聞かれ、このように答えている。「われわれは、ブラウザが存在しない、または、良いブラウザが存在しない別のプラットフォームに注力している」とも同氏は述べていた。
モバイルFirefoxの開発コード名は、大きな耳を持つ小型のキツネの「Fennec」になっている。
なお、以下がMozilla LabsのAza Raskin氏が投稿した「Firefox Mobile」のコンセプト映像。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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