注目分野となるか? ITとエコの関係

2007年12月3日 13時30分

 Googleがクリーンエネルギービジネスに参入することを明らかにしました。2008年に再生可能エネルギーの研究開発に多くの資金を投資し、再生可能資源から作った電気を自社のデータセンタにまわすほか、他社に販売したり、技術を定額でライセンスすることも視野に入れているようです。日本では以前からはてなやミクシィがサーバの電気代をグリーン電力に切り替えています。また10月にはサンやIIJが地底空間にデータセンターを建設するエコプロジェクトを発足させました。IT企業が相次いで環境関連の取り組みを発表していますが、グリーンITは2008年の注目分野となるでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。


  • 松村太郎
    松村太郎さん (ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ)
    環境に対する配慮は、会社の規模や、法人化個人化にかかわらず、社会全体の責任として本気で取り組まなければなりません。アピールだけでなく、周囲へのアクションを起こすことが必要です。

    先日六本木ヒルズで行われたSFCのOpen Research Forumで、毛利衛さん、竹中平蔵さん、村井純さんのセッションがあり、ここでも特に温暖化の問題が語られていました。日本の技術を使えば、二酸化炭素排出量の65%を削減できる、という発言もありました。

    しかしそれがグローバルに紹介されていないと、問題点として指摘していました。


    またIPCCとともにアル・ゴアさんのノーベル平和賞受賞は、温暖化問題の啓発活動によるものでした。

    この受賞直後、新OS Leopardのリリースまで、Appleのウェブサイトではこの受賞を紹介しています。ゴアさんはAppleの取締役であり、ドキュメンタリー映画の中でPowerBookが使われ、プレゼンテーションの仕組みもAppleによるモノでした。

    この事例は、問題を伝え、アクションを促すメッセンジャー、コミュニケーターとしての役割に対する評価であったと思います。こういうやり方もあったのか、という感覚です。

    直接的に環境問題に対処することは大前提として、周囲にその活動の輪を広げていく方法を考えていくべきタイミングだと思います。技術をベースとして、ネットやアート、広告などの力をマッシュアップさせる枠組みに期待したいです。
    2007-12-03 15:45:04

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