モーターショー開幕、クルマとITの未来は

2007年10月29日 10時49分

 東京モーターショーが開幕しました。自動車のキーにモバイルデバイスとしての多彩な機能を持たせたり、ダッシュボードにロボットを搭載したりするなど、ユニークなコンセプトカーが多数展示されています。すでに市場に出ているものでいえば、日産のカーナビ向け情報サービス「カーウイングス」はRSSリーダー機能を搭載しました。PCやモバイルと同じように自動車もひとつのプラットフォームとして考えると、その上で展開されるIT活用のサービスとともに、自動車の未来も含めてどのような可能性が見いだせるでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。


  • 西山圭
    西山圭さん (アサップネットワーク株式会社 代表取締役)
    以前から、カーナビ業界が気になっていました。
    (設問とちょっとズレた回答ですみません)

    携帯電話業界とカーナビ業界は共通点があります。それは、
    「日本国内市場が、世界に圧倒的に先がけて新技術を導入している」
    「市場の大半をコントロールする寡占企業がいる(携帯ならドコモ、カーナビならトヨタ、他)」
    ということです。

    iモード導入以来、モバイル・インターネット市場は、キャリアを頂点とする垂直統合モデルにより日本市場が世界をリードしましたが、結果的に国際規格とは方向を異にしたため、国際競争力としては見劣りする状況に陥っています。

    カーナビについても、日本では自動車メーカーやカーナビ各社などの地道な努力の結果、超高精細な地図や独自の渋滞情報(VICS)などが既に普及して、超便利な環境が実現されています。

    ですが、恐らく世界的に今後普及していくのは、インターネット接続を前提としたものになるでしょう。
    たとえば、GoogleMapを画面に表示して、道案内もGoogle…というような、ネット上のリソースを活用したものになっていくと思われます。日本の今のカーナビとは、見かけこそ似ていても、中身は全く違うモノになるのではないでしょうか。

    そうなると、日本のカーナビ技術が海外で生かされず、カーナビメーカー的にも、今の携帯電話業界のような「日本では成熟市場のパイ取り合い、海外では勝てない」となる可能性が高い気がします。

    是非、カーナビ各社の方々には、携帯電話業界の現状を他山の石として、世界市場を制覇していただきたいと
    陰ながら応援しています。
    2007-10-28 22:45:38

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