シャープ、鴻海からの支援受け入れを正式決定--出資額は当初より1000億円減少

 シャープと台湾の鴻海精密工業は、鴻海精密工業によるシャープの買収を正式に決定した。4月2日に株式引き受け契約を締結する。

 シャープは2月25日の取締役会において、鴻海精密工業の子会社であるFoxconn (Far East) 、Foxconn Technology、SIO International Holdingsを割当先とする第三者割当による新株式の発行により、総額4890億円を調達するとしていたが、その後の話し合いで、シャープに財務上のリスクがあることが鴻海に示され、最終的な契約には至っていなかった。

 正式決定では、総額3888億円が出資される予定で、当初の予定からは1000億円程度減額される。

 シャープでは同日に2016年3月期通期(2015年4月~2016年3月)の連結業績の下方修正も発表。売上高は前回予想から9.3%減の2兆4500億円、営業利益は100億円の黒字から1700億円の赤字となる。赤字の要因としては、液晶パネルの販売不振や価格下落による、工場稼働率低下による操業損失が発生したほか、中国市場における液晶テレビ、白物家電、デジタル複合機の販売不振が顕著になったためとしている。

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