マルチフォトカラリオ「EP-901F」のあるワークスタイル（後編）

　「写真のプリント、コピー、スキャンについても、いろいろできるかもしれないなと思えるのは、やっぱりわかりやすいタッチパネルだからですよね。」雅也さんは子供もすぐに覚えてしまうだろうと言う。「好きなように絵を描いて、スキャンしてPDFにしておばあちゃんにメールするとか。スキャンデータをそのままメールに添付するという機能もありますからね。」子供を撮影した写真に「手書き合成シート」を使ってオリジナルのハガキを作るというのもカンタンにできる。「子供だから、どこまで書いていいのかわからなくなることもあるかもしれないけど、それは子供の良さでしょうし。」そうしてプリントしたものを、FAXですぐ送信することもできる。「複合機のメリットですよね。プリントしたものをその場でFAXも送れる。会話に近いスピードで離れた家族とコミュニケーションができますよね。しかも、絵や文字も使うからもっと気持ちが伝わると思います。」

　雅也さんが「EP-901F」を購入して、すぐに使いたいと思ったのは「スキャナーです」と言い切る。アートワークとして写真という作品を生み出すときに雅也さんは、パソコンの画像処理ソフトを駆使してきた。当然と言えば、当然のことである。「だから、すごくデジタルなんですよね。デジタルな画像をデジタルで加工する。それも面白いんだけど、もっとアナログなことも融合させたい。」そこで目をつけたのが、写真の合成とスキャナー機能の組み合わせ。「EP-901F」から写真データをプリントして、その上に手描きで新たなイメージを加えていく。様々な色を使い、線を描く。それを再度、スキャンしてデータに戻す。「面白いと思うんですよね。アナログで加工したことで生々しさが出るというか。こんなふうに創作意欲が湧いてくるのも、様々な機能を併せ持つEP-901Fを目の前にしているからでしょうね」

　購入して、ほとんど説明書は必要なかったという雅也さんだが、困ったこともあった。「CD/DVDのレーベルプリントでどうしてもズレが起きる。」悩んでいるときに目に入ったのが困ったときのボタン。タッチパネルのトップ画面にある。「そこにCDレーベルのプリント位置がずれる、というカテゴリーがあって。解決できました。紙づまりや給紙ができない、といった基本的なトラブルの対処法ばかりなんですけど、実はそういうシンプルなことがトラブルの元だったりするんですよね」。そして、これから「EP-901F」を使いこなす機会が増えるのは間違いないようだ。「デザインしたフライヤーをコピーするときとか。ガンガン使うでしょうね。A4、B5、ハガキサイズでコピーする必要がありますからね。どの機能もそうですけど、通常はパソコンで設定することをすべてプリンターのタッチパネル上でやれるというのは、ついEP-901Fを使ってしまう理由の1つかもしれませんね。」