最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分

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世の中の意識の変化と相次ぐ企業や製品のロゴ変更

 こうした環境対策は、もちろん今年突然はじまったことではない。家電リサイクル法が施行されてから今年でもう8年が経つ。2005年の愛・地球博の開催ではエコの意識も広がった。今ではリサイクルが「あたりまえ」になり、CO2の削減が強く意識され、温暖化が「現実問題」としてとらえられている。環境にやさしい社会を、という意識へ世の中が変化し、とくに今年はそれが行動や形にあらわれた年だったのではないだろうか。

 そんな時代の変化を反映してか、ここ最近、大手各社のロゴ変更の動きが目立っている。前述のカラリオも、プリンタをはじめ、スキャナやカメラのデザイン・機能ともに今回のシリーズから大きく進化したのに合わせ、ロゴも一新された。これまでのロゴは長い間使われ、世間に認知されていただけに、新ロゴのデザインには大きな試行・錯誤があったようだ。

 新しいカラリオ・プリンタシリーズからは、もはや個人でデータを印刷して楽しむためのものというより、プライベートでもビジネスでも、大量のデータを保存したり、ワイヤレスでつなげたりと、情報ターミナルとしての役割も持つようになった。そこでロゴをデザインした廣村正彰氏は、ロゴを刷新するにあたり、「暮らしをカラフルに彩るパートナー」というブランドビジョンに加え、情報ターミナルとしての新しい役割が「次世代へのスタンダード」になるというコンセプトでデザインを進めたという。

 カラリオの新ロゴはスタンダード感を表すため、文字自体はシンプルにして視認性を高め、「i」のドット部分をカラフルな6色のボールで囲み、それぞれに意味を持たせたという。赤は「安心」、ピンクは「快適」、紫は「キレイ」、青は「スタイリッシュ」、緑は「環境」、オレンジは「未来」。そして6色の中心となる黒が表すのは「わたし」。「わたし」=ユーザーの求める価値に沿って、暮らしに一層の彩りを添えたいという願いが込められているという。

環境対策を「機能」としてとらえる時代

 今回のカラリオシリーズの例でも、ロゴの変化によるイメージの刷新はもちろん、美しいデザインと先進技術は組み込みながら、環境対策に取り組み、結果を数値で出しているのが印象的だった。

 カラリオのロゴにも緑に「環境」の意味が与えられているが、環境対策に各社が力を入れているのは、やはりそれが消費行動に結び付いている現状を意識してのことだ。

 環境対策に対する消費者の関心が高まり、企業の環境対策がどれだけ消費者の心に訴えるものが注目されている。ユーザ側が環境対策を「機能」のひとつとしてとらえ、商品選びの軸にしていくことで、今後も各社の環境対策はおのずと進んでいくだろう。