マルチフォトカラリオ「EP-901F」のあるワークスタイル（前編）

　住宅作家にとって、何より大切にすべきことは人間関係だと川島さんは言う。そのために、普段の連絡はもちろん、年賀状、暑中お見舞いなどを施主や工務店の方に送ることは欠かせない。「ただ、印刷しただけのものは送りたくありません。気持ちがわからない。気持ちが伝わらないと思います。自分の家の庭に咲いた花などを撮影した写真に一言添えたり、イラストを描くこともあります。」そんなときに役立つのが「EP-901F」の手書き合成機能。ハガキにしたい写真を選んで、A4サイズの普通紙に手書き合成シートをプリントする。後は、少し太めのペンで手書き文字をシートに書く。書く場所には、薄く写真が下地としてプリントされているので、間違った場所に文字を書くことはない。終わったら、ボタン1つで手書き文字の入ったオリジナルの写真ハガキが完成する。「思った以上に、キレイな結果でしたね。もらった人も喜んでくれると思います。」

　川島さんにとって、施主や工務店とのコミュニケーションで欠かせないのは、FAXによるやり取りである。「施主の方のほとんどは初めての家づくりになるので、様々な要望を持っています。会って話したり、電話したり、それだけでは伝え切れないことがたくさんあります。でも、文字にすることで伝えられることもありますよね。だから、FAXでのやり取りはよくあります。」メールも使うことはあるそうだが、手書きの方がよくわかると言う。「子供部屋のつくりとか、冷暖房に関すること、水回りの疑問とか、メールではドライでビジネスライクになりがちな言葉が、手書きになると気持ちまで伝わってくるんですよね。」工務店には、閃いたアイディアを手書きして送る。「手書きの方が早く描けますから。パッと送って、“これってどうかな？”と訊ねています。」そこで活躍するのが短縮ダイヤルやグループダイヤルなどの使いやすいFAX機能。「登録がカンタンなんですよね。しかも、使いやすい。この機能を使えば、会話をするようにFAXのやり取りができますよね。」

　川島さんが「EP-901F」を使ってみて思ったのは、「予想以上に省スペース」だったいうこと。「複合機ということで、大きいんだろうと思っていました。プリンター、コピー、スキャン、FAXの4つの機能が一緒になっていますから。でも、省スペース。なぜだろう？　と思ったら、今まで外に出っ張っていた部分が、収納できるからなんですよね。」たとえば、A4サイズの10枚の資料を一度にコピーする場合に引き出すADF（オートドキュメントフィーダー）、用紙カセット、排紙トレイなどすべて作業が終わればプリンター内に収納できる。「特に、前面給紙でカセットがプリンター内に入るのがいいと思います。取り出しやすいですから。EP-901Fを使い始めてから、効率的に仕事ができるのはもちろん、新たに仕事をする楽しみが増えてきました。これからも、もっと使い込んでいきたいと思います。」