KDDIとローソンは6月23日、東京都港区の高輪ゲートウェイシティ内に、最新デジタル技術を取り入れた次世代コンビニエンスストア「Real×Tech LAWSON」の1号店をオープンした。場所は「THE LINKPILLAR 1 NORTH」の6階で、営業時間は午前7時〜午後9時。
KDDI傘下となったローソンは、2030年度までに店舗オペレーションを30%削減する目標を掲げている。高輪ゲートウェイシティ店での実証を通じて効果を検証し、将来的な全国展開や海外展開も視野に入れる。
従業員の負担軽減のため、店内には複数のロボットが稼働した。飲料の補充を24時間365日行う陳列ロボット、自動で揚げ物を調理するロボット、清掃ロボットなどを導入し、人手不足や重労働の解消を図った。
さらに、セルフレジでは3Dのアバターを表示。同アバターが酒やたばこの購入時に遠隔で年齢確認をサポートし、従業員の作業軽減を実現する。
AIを活用した店舗運営支援システムも導入した。防犯カメラの映像と従業員が装着するタグから得られる業務データをAIが分析し、運営上の課題発見や改善策の提案をAIエージェントが一貫してサポートする。これにより、従業員の経験に関係なく店舗運営の品質を安定させ、フランチャイズオーナーにとっても持続可能な店舗マネジメントの基盤になるという。
接客面では、AI搭載のコミュニケーションロボット「AI Ponta」を設置した。店舗や周辺地域に関する質問に自然な会話で答え、占いを通じておすすめ商品を提案する。さらに3Dアバターを使った遠隔接客サービス「Pontaよろず相談所」では、通信・ヘルスケア・金融・清掃・家事代行など、生活に密着したサービスを提供する。
店内サイネージには、AIカメラによる顧客の行動解析機能を備え、商品選びで迷う客にはランキングや関連商品の情報をタイムリーに表示する。さらに、値札レールに触れると、商品に関する詳細情報がサイネージに表示される仕組みも採用した。
空間演出としては、画像生成AIによる壁面緑化アート「MIRROR GREEN」を導入し、時間帯ごとに異なる映像コンテンツを展開するほか、人気商品「からあげクン」の揚げたて情報をリアルタイムで配信する仕掛けも取り入れた。
店舗は高輪ゲートウェイシティの都市OSと連携し、天気や交通遅延、地域の混雑情報などをリアルタイムに配信。将来的には人流データを活用して需要を予測し、在庫の最適化やフードロス削減にも取り組む予定だ。
サステナビリティへの配慮も重視しており、店内ではPFAS不使用のフライパンや天然由来の洗剤を展示するほか、廃棄されたローソンのユニフォームや衣類を再利用した床材やパネルを採用している。
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