アップルが初めてゲームスタジオを買収、その背景は?

Zachary McAuliffe (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年05月28日 09時59分

 「iPhone」や「MacBook」などの洗練されたデバイスで知られるAppleが、あなたの次のお気に入りゲームを作るかもしれない。Appleは米国時間5月27日、2人組のゲームスタジオRAC7を買収したことを米CNETに対し認めた。RAC7は「Apple Arcade」独占タイトルである「Sneaky Sasquatch」で知られている。

Apple Arcadeと表示されたスマートフォン 提供:James Martin/CNET
※クリックすると拡大画像が見られます

 Appleの広報担当者は電子メールで「われわれはSneaky Sasquatchが大好きで、2人のRAC7チームがAppleに加わり、われわれとともに開発を継続できることをうれしく思う」と述べた。「世界トップクラスのゲーム開発者たちによる何百ものゲームを通じて、Apple Arcadeのプレイヤーに素晴らしい体験を提供し続けていく」

 RAC7は2019年にApple Arcadeで「Sneaky Sasquatch」をリリースし、その後もたびたびアップデートを加えてきた。Appleは2020年、同作を「今年のベストApple Arcadeゲーム」に選定している。

 RAC7買収についていち早く報じたDigital Trendsによれば、Appleは今回の買収を、同スタジオがApple Arcade内でゲームをさらに成長させるのを支援する手段と捉えており、今後もサードパーティーのスタジオと協力してApple Arcade向けのゲームを制作する計画だという。

 一見奇妙に思えるかもしれないが、ゲームサービスを展開する他社も自前のゲームスタジオを保有しているため、特に珍しいことではない。例えばNetflix GamesはSpry FoxやNight School Studioなど複数のスタジオを傘下に収めており、それぞれ「Cozy Grove」や「Oxenfree」を開発している。MicrosoftもActivision BlizzardやBethesdaといった大手を含むスタジオを保有している。

 モバイルゲームは極めて収益性の高い業界であり、Appleが同分野で影響力を拡大したいと考えるのは意外ではない。2024年のNewZooの報告書によれば、2023年の世界ゲーム売上高の約半分に当たる899億ドルがモバイルゲームからもたらされている。

 AppleはApple Arcadeを通じてモバイルゲームを提供する手段をすでに持っているため、この業界に本格参入する動きに出たとしても不思議ではない。

Sneaky Sasquatch
Digital Trends
NewZooの報告書

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

アップルの生成AIが使える「iPhone 16」(価格をAmazonでチェック)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]