Appleのスマートグラスは早ければ2026年に登場する見込みだと、Bloombergが米国時間5月22日に報じた。仕様はMetaやGoogleが同分野で取り組んでいる製品に似ているが、Appleはファッショナブルで象徴的な製品を送り出してきた実績があり、後発ながらも独自性を打ち出せる可能性がある。
そのスマートグラスは2026年終盤に出荷される見通しで、カメラ、マイク、スピーカーのほか、「Siri」へのリクエストに対応したり装着者の周囲を「見て」分析したりするマルチモーダルAIを搭載するという。
この報道のわずか2日前には、Googleが開発者会議Google I/Oで「Android XR」プラットフォームの詳細を披露していた。
AppleのスマートグラスはVRヘッドセット「Vision Pro」とは別物だ。Vision Proは高く評価されたが、かさばる上に高価であり、消費者に広く普及してはいない。
Bloombergはまた、Appleが「Apple Watch」にカメラを搭載する計画を棚上げしたとも伝えている。
Appleは米CNETからのコメント依頼に即答しなかった。
今回の報道によると、Appleのスマートグラスはカメラ、マイク、スピーカーを搭載する見込みで、これらはうわさされるAI機能に不可欠だ。装着者はスマートフォンでできるような複数の操作が可能で、例えば音楽再生の操作やSiriへの質問ができるとされる。
さらにAI機能によって、Googleの「Gemini Live」のカメラモードやMetaの「Ray-Ban Metaスマートグラス」のように、ユーザーの視界にあるものを把握することも可能になる。とはいえ、私たちがいまだに辛抱強く待っているAI搭載Siriと同様、このデバイスが実際に登場すれば特別な存在になりうる。
Bloombergは事情に詳しい匿名の関係者の話として、Appleが2025年末までにプロトタイプの生産を始める計画だと伝えている。このデバイスには、Appleが同製品向けに設計した独自チップも搭載される見込みだ。
報道によれば、今回のスマートグラスはAppleの真の野望ではなく、最終目標は拡張現実(AR)グラスの実現にあるという。
AppleがARグラスやRay-Ban Metaスマートグラスに対抗する製品を検討しているという話は今回が初めてではない。Appleは市場参入の遅れをあまり問題にしない企業であり、この分野が同社にとって有望な製品カテゴリーになると見込めば、拙速に動くことはないだろう。
Bloombergこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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