Microsoftは2024年秋にAI「Copilot」の最新機能を発表し、「Copilot Pro」加入者に実験的機能を提供する「Copilot Labs」で公開した。今回、その目玉機能の1つがCopilot Labsから「Copilot」に移行し、すべてのユーザーが無料でアクセスできるようになった。
Microsoft AIの最高経営責任者(CEO)であるMustafa Suleyman 氏は「X」への投稿で、「Think Deeper」機能を全Copilotユーザーに追加料金なしで提供開始したと発表した。この機能は、OpenAIの推論モデル「o1」を活用しており、複雑な指示に対し、より質の高い応答ができる。
Today we’ve made Think Deeper free and available for all users of Copilot.
— Mustafa Suleyman (@mustafasuleyman) January 29, 2025
This now gives everyone access to OpenAI’s world class o1 reasoning model in Copilot, everywhere at no cost.
I urge you to give it a try. It’s truly magical. Think Deeper helps you: pic.twitter.com/nzccl0tdhL
o1モデルは「話す前に考える」ように訓練されているため、Microsoftによるとクエリの処理には約30秒かかる。これは、コーディング、分析、高度な数学の問題など、STEM関連のタスクに特に役立つ。他の使用例としては、詳細なアドバイスや計画などがある。
OpenAIは、高度な推論モデルを無料版ユーザーには提供しておらず、o1モデルを「ChatGPT」のPro、Team、Edu、Enterpriseプランなど有料版のみで提供している。そのため、Copilotから無料でアクセスできることは、費用をかけずに試してみたい人にとっては良い機会だ。
唯一の注意点は、インターネットにアクセスできないことだが、Suleyman氏はXの投稿に寄せたコメントで、「それに取り組んでいる」としている。
この機能にアクセスするには、Microsoftアカウントを使ってCopilotにサインインする。テキストボックスの隣に「Think Deeper」ボタンが表示されるので、プロンプトに回答する際にこのボタンをクリックしてモデルを起動する。本稿執筆時点で、無料版ユーザーである筆者もすでにこの機能にアクセスできた。
使い始めにサポートが必要な場合は、「Think Deeper」をクリックするとサンプルの質問が表示されるので、これを参考にできる。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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