1月上旬、メキシコのClaudia Sheinbaum大統領は、Donald Trump氏が米国大統領に就任したらメキシコ湾を「アメリカ湾」と改名するという考えに冗談めかして応じた。同氏は北米を「メキシカンアメリカ」に変更することを提案し、「いい響きではないか?」と記者会見で記者団に語った。
1月20日の就任式の後も同氏は面白がっていた。「私たちにとっては今でもメキシコ湾であり、全世界にとっても今でもメキシコ湾だ」
これがもはや冗談ではなくなり、メキシコは反発している。米国の南東に位置するこの水域を「アメリカ湾」に変更するというTrump氏の大統領令を受け、Googleは「Googleマップ」上でこの湾の表記を変更すると発表した。同社は1月27日、「X」への一連の投稿で、米地名情報システム(GNIS)の情報が変更されたら、Googleマップにもそれを反映するとした。
「公式名称が国によって異なる場合、Googleマップのユーザーには現地の公式名称が表示される。他の地域では両方の名称が併記される。今回も同様だ」(Google)
1月29日、Sheinbaum氏は別の記者会見で、自国は名称変更についてGoogleに抗議文を送ると述べ、Googleマップでは北米ではなく「メキシカンアメリカ」を使用すべきだと改めて主張した。同氏は、国際的な水域の名称は各国が変更するのではなく、国際機関が決定することだと語った。
Googleはメキシコの抗議文に関するコメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来