Googleは米国時間1月28日、「Googleマップ」で表示する地名について、メキシコ湾をアメリカ湾に、アラスカ州にあるデナリ山をマッキンリー山に変更する方針を、ソーシャルメディア「X」で明らかにした。Donald Trump大統領は就任初日、両地名の名称を変更する大統領令に署名している。
「当社には、公式な政府の情報源が更新された際に名称変更を適用するという長年の慣行がある」とGoogleはXに投稿した。米国では、これは地名情報システム(GNIS)を指す。
「また、長年の慣例として、公式名称が国によって異なる場合、Googleマップのユーザーには現地の公式名称が表示される。他の地域では両方の名称が併記される。今回も同様だ」と、Googleは別の投稿で説明した。
Googleの広報担当者は、コメントの依頼にすぐには応じなかった。
一部のユーザーはGoogleの判断に反発しており、アップデートが正式に発表されたらアプリを削除すると警告する声もある。
批判的な人々は、物議を醸している地名変更をアプリに反映させることで、同社がその変更を後押ししていると主張している。
あるXユーザーは、「Appleのマップに恒久的に移行する時が来た」と述べた。
Appleのマップがこれに追随するかについて、同社の広報担当者は即座に回答しなかった。
2015年、Barack Obama 大統領(当時)はマッキンリー山の名称を、何世紀にもわたってアラスカの先住民が使用していた名称であるデナリ山に変更した。米政府は1917年から、第25代大統領William McKinley氏の名にちなんでマッキンリー山という名称を採用していた。
米内務省は今回の地名変更を発表するプレスリリースで、「米国の偉大さを称える歴史的な名称を回復する」としている。
Googleの投稿この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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