YouTubeは米国時間9月18日、ニューヨークのピア57にあるオフィスで開催した「Made on YouTube」イベントで、Google DeepMindの動画生成モデル「Veo」を2024年内に「YouTubeショート」に導入すると発表した。
2023年に発表した、YouTubeショート向けの背景生成ツール「Dream Screen」にVeoを組み込む。 これにより、クリエイターはこれまでより高品質な背景を生成できるほか、テキストの指示だけで6秒間の動画を作成し、既存の動画に追加できるようになるという。
AIで生成された動画には、「SynthID」で電子透かしが付与され、AIで制作されたコンテンツであることを識別できるようになる。
Made on YouTubeイベントに参加したクリエイターらは、YouTubeショートでAIによって生成されたコンテンツの権利所有について、YouTubeの最高経営責任者(CEO)であるNeal Mohan氏に質問した。Mohan氏はその質問をかわし、YouTuberの収益化はこれまで通りだが、権利が誰に帰属するかは明示しないと述べた。クリエイターが自分のコンテンツをAIの訓練に使われることからオプトアウトできるかという質問に対しては、そのようなオプトアウト機能の実装は容易ではなく、コンテンツ制作を支援するYouTubeの能力を弱めることになるだろうと述べた。
その他の発表には、ブレインストーミングに役立つ「YouTube Studio」の「Inspiration」タブ、動画を別の言語に吹き替えるだけでなく、抑揚やイントネーションも維持するAI自動吹き替え、テレビ体験のアップデートなどが含まれる。
A future full of opportunities, Made On YouTubeこの記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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