SBIとPFN、次世代AI半導体開発に向けて資本業務提携--SBIがPFNへ最大100億円の出資

 SBIホールディングスとPreferred Networks(PFN)は8月27日、次世代AI半導体の開発ならびに、製品化に向けた資本業務提携に関する基本合意書を締結したと発表。国内での次世代AI半導体製造に向けた半導体生態系の構築を目的とし、第三者割当増資引受の形でPFNにはSBIホールディングス等を通じて最大100億円規模の出資を予定しているという。

 PFNは2014年に創業した、AI技術の実用化に必要なハードウェアからソフトウェアまでを垂直統合で開発、提供するスタートアップ。AI半導体の設計や周辺ソフトウェア開発、自社AI半導体を用いたスーパーコンピュータの開発から、生成AI基盤モデルの構築、それらを応用したアプリケーションの開発までを自社で行っており、自社AI半導体を用いた計算基盤を、2023年から外部ユーザにも提供している。

 また設立以来、さまざまな産業の顧客に対して、最先端のAI技術の実装を進めており、大規模プラントの自動運転や、材料開発向けの原子レベルシミュレーションをSaaSで国内外に提供するなどの実績を有している。近年ではAIアルゴリズム等のソフトウェア開発に加え、自社設計のAI半導体であるMN-Coreシリーズの開発も進めているという。

 昨今、生成AI技術の進展から世界的にAI半導体の需要が急速に高まり、供給が逼迫しています。さらに今後、AI開発や利用による電力消費は継続的に増大すると見込まれ、高性能かつ低消費電力のAI半導体の開発が求められているという。このような環境を背景に、SBIグループとPFNは資本業務提携に関する基本合意書を締結。PFNが開発する次世代AI半導体の社会実装を推進するとしている。

 今回の基本合意に基づき、業務提携に関して「PFNの次世代AI半導体の製品化に向けた共同研究ならびに開発」「PFNの次世代AI半導体の製造プロセスにおける後工程の連携」「PFNの資金調達等のファイナンス協力」について検討していく。また業務提携の内容は、これらに限らず、SBIグループとPFNの双方の合意により拡大する可能性もあるとしている。

ニュースリリース(SBIホールディングス)

ニュースリリース(PFN)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]