[ブックレビュー]気負わず「ゆるっと」身に着けたい--「独学リスキリング入門」

フライヤー編集部2024年08月31日 08時00分
中央公論新社
内容:れは学び直しの必要性を指すものである。しかし、リスキリングと聞くと、会社から勉強を強制されているような感覚になるかもしれない。そんな不安を抱く方にこそ、本書を手に取ってほしい。

 人生100年時代という言葉とともに注目されるようになった「リスキリング」。これは学び直しの必要性を指すものである。しかし、リスキリングと聞くと、会社から勉強を強制されているような感覚になるかもしれない。そんな不安を抱く方にこそ、本書を手に取ってほしい。

 本書で紹介されているリスキリングは、新しいことを学び身につけることを推奨しようとするのではない。むしろ、今までに身につけたことを他の場でも活かすための意識改革としてリスキリングをとらえている。この考え方であれば、何歳になってからでも学び直しは可能だし、今まで学んできたことが無駄になることもない。むしろ、リスキリングは今後の人生を充実させるための新たなスタート地点にさえ思える。

 著者は、小学校から大学院までの多くの時間を海外で過ごし、高校にあたる年齢ではブラジルで独学で勉強し大検を受けたというユニークな経歴を持っている。本書では、著者が実践してきた独学を振り返りつつ、独学のコツを伝授してくれる。

 著者なりの独学のポイントは「自分のペースで、時間が空いた時に、自分が学びたいことを学ぶ」こと、そして「頑張りすぎないこと」だ。本書を読んでいると、独学を選択肢として持っておくことは、自分の世界や人生を広げてくれるものだと感じられる。学校の勉強が苦手だった人でも、自分にあった勉強法で、自分の興味について学び、人生を広げようとするならば、楽しく学び直せるのではないだろうか。リスキリングという言葉にプレッシャーを感じている人にほど、本書を読んでもらいたい。

今回ご紹介した「東大教授がゆるっと教える 独学リスキリング入門」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。

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