Appleは日本時間9月10日未明に「iPhone 16」シリーズを発表。あわせて旧モデルの「iPhone 15」を値下げした。
iPhone 15は1万2000円、iPhone 15 Plusは1万5000円の値下げとなった。
iPhone 15シリーズは、iPhoneとして初めてUSB Type-C(USB-C)を搭載したモデルだ。他のUSB-Cデバイスと充電端子を共通化できるという意味でも価値のあるモデルだ。
ただ注意したいのは、最新の「iPhone 16」との価格差も1万2000円しかない点だ。
そして今回のiPhone 16シリーズでは、Proモデルよりも無印モデルの仕様向上に重点が置かれていると筆者は感じている。
例えば搭載するプロセッサは「A18」となった。iPhone 15の「A16 Bionic」から2世代分の進化で、処理性能は30%向上。電力効率も30%改善している。(A17 ProはProモデル限定だった)
また、無印のiPhoneとして初めて生成AIの「Apple Intelligence」に対応する。日本での提供は2025年と先だが、音声を文字に起こしたり、電話アプリでは通話内容を録音してテキストで要約する機能も提供する。さらに、Siriは文脈を理解した自然な対話が可能となり、複数のアプリをまたいだ複雑なタスクもSiriに口頭で指示できるようになる。
カメラも無印として初めて4800万画素センサーを搭載する。2倍デジタルズームの画質が向上し、専用ボタンの追加でカメラの操作性も良くなる。
iPhoneの無印モデルを購入するユーザーは、1つの端末を長く使い続ける傾向にあると思う。今回、プロセッサが2世代分進化したという意味でも「iPhone 16」が「iPhone 15」よりも長く使い続けられる端末なのは確かだ。
わずか1万2000円の価格差のために1世代前の「iPhone 15」を選ぶとすれば、それは安物買いの銭失いになりかねないと筆者は考える。
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