会社員の精算や領収書管理に「課題あり」7割以上、自腹経験も約5割--Sansanが調査

 インボイス管理サービス「Bill One」を提供しているSansanは8月15日、20~50代の会社員1000名を対象とした「経費精算業務に関する実態調査」を公表。会社員の7割以上が立替経費精算に「精算処理が面倒」「領収書の管理が面倒」といった課題を感じているという。あわせて、立替経費の精算業務が通常業務の妨げになっていると回答した人は約半数にのぼるという。

 調査は20~50代の会社員(正社員・契約社員)の1000名を対象に、7月12~17日にかけてオンライン上でのアンケート調査として行われたもの。

 立替経費に課題を感じているかを質問したところ、72.8%が「課題を感じている」と回答。そして、立替経費に課題を感じていると回答した人を対象に、その理由を聞いたところ、最も多かったのが「精算処理が面倒」(33.9%)、次いで「領収書の管理が面倒」(31.4%)となったという。

 「精算処理が面倒」と回答した人に対し、具体的に面倒だと感じる処理について質問したところ、「システム上で手入力する」(46.6%)が最も多く、次いで「システム上で領収書やレシートをアップロードする」(41.3%)、「領収書やレシートに上長の承認印をもらう」(33.3%)と続いた。

 立替経費の精算業務が、通常業務の妨げになっているかを質問したところ、46.2%が「通常業務の妨げになっている」と回答。年代別にみると、20代が62.0%と最も高くなっており、年代が上がるごとに割合が減少している。毎月の業務における立替業務の件数が、年代別でみると20代の平均28.4件が最も高くなっているため、通常業務における負荷の割合が高いことが伺えるという。

 経費を立て替えたものの、精算申請をせずに自腹で経費を支払った経験があるか聞いたところ、52.2%が「経験がある」と回答。自腹を経験したことがある人を対象に、その理由を聞いたところ、最も多かったのは「精算処理が面倒だから申請しなかった」(40.8%)、次いで「精算処理を忘れていた」(33.9%)、「領収書を紛失した」(31.2%)となった。

 また、自社において社員が経費を不正利用した噂を見聞きしたことがあるかを質問したところ、37.1%が「見聞きしたことがある」と回答。具体的には「私的利用の接待費を、会社費用として申請」(50代/製造業)、「金券ショップで新幹線チケットを買って、定価分を請求」(40代/金融業)、「オフィスチェア買い替え2脚と申請して、実は家のソファを買っていた」(40代/製造業)といった回答があったとしている。

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