インボイス管理サービス「Bill One」を提供しているSansanは、20~50代の会社員(正社員・契約社員)1000名を対象に「立替経費負担に関する実態調査」を実施。その結果を8月8日付けで公表した。調査期間は7月12~17日で、オンライン上でのアンケート調査によるもの。
20~50代の会社員1000名に対し、ひと月あたりの立替合計金額を質問したところ、平均約3万1000円という結果に。国税庁の調査によると、ひと月あたりの収入は平均約32万2000円となっているため、立替金額が月収の約1割に相当するという。ちなみに、これまで立て替えた経費のなかで最も高額だった物やサービスを聞いたところ、「海外出張費300万円」(30代/運輸・物流業)、「イベント会場費250万円」(50代/製造業)、「車両代170万円」(20代/製造業)といった回答が見られたという。一方、これまでで最も安価だった物やサービスについては、「コピー代10円」という回答が複数見られたとしている。
自身の金銭負担を懸念し、接待や出張など立替経費が発生しそうな業務を躊躇した経験はあるかを質問したところ、40%が「経験あり」と回答。立替経費の金銭負担によって、会社に不満を感じた経験はあるか聞いたところ、43.5%が「不満を感じたことがある」と回答したという。
同社によれば、経費の立て替えが月収の約1割を占めており、金銭的な負担を感じている人が少なくないことが推測されるとともに、負担の大きさによって事業成長のために本来必要であるはずの経費出費を控えた経験がある人は4割におよんでいる状況を指摘。さらに、立て替えの金銭負担によって「転職したい」というコメントもあり、社員のエンゲージメント低下の一因にもなってしまうことが考えられるとしている。
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