Googleのスマートホームは、ここ数年で最大規模のアップグレードの1つを迎える。新しい「Google TV Streamer」と「Nest Learning Thermostat」の発売に加え、同社は大規模言語モデル(LLM)の「Gemini」をスマートホーム体験にもたらし、新たなAI生成の要約、オートメーション、より賢くなった「Googleアシスタント」を提供する。
Googleは「Nest」カメラにGeminiを追加し、画像認識を活用して映像に関する説明を生成する。
Googleは、子供たちがプールに飛び込む様子を裏庭から捉えたカメラの例を紹介した。説明には「3人の子供がプール用のおもちゃを追いかけながらプールに飛び込んでいる。太陽の光が強く照りつけ、長い影ができている」とあり、単なる「動きを検知」という表示ではなくなっている。
「Google Home」アプリでは、Geminiによって、例えば子供たちが自転車を車道に置いたままにしていないか尋ね、関連する映像を呼び出すことができる。また、映像から検出された内容に基づくオートメーションを設定できるようになる。例えば、学校から帰宅したら自転車をガレージに入れることを子供たちに思い出させるよう指示すると、Geminiは平日午後3時半~5時に帰宅した人に自転車をガレージに入れるよう通知するオートメーションを提案する。
このアップデートは2024年内にまず一部の「Nest Aware」加入者にパブリックプレビュー版として提供され、徐々に展開を拡大する予定だ。
Googleは、Geminiを搭載したGoogleアシスタントがNestのスピーカーやディスプレイに登場すると発表した。
同社は、アップデートされたGoogleアシスタントが「バーチャルアシスタントの当初のビジョン」に一致するとしている。Googleアシスタントは現在、Amazonの「Alexa」やAppleの「Siri」と同様に、自然言語処理技術を使ってユーザーの質問に対する応答を生成しているが、それ以外の機能は限定的であり、例えば、追加の質問に回答するための文脈を十分に維持することはできない。
アップデートされたGoogleアシスタントは、これまで以上に理解力に優れ、より自然な話し方ができる。追加の質問にも対応し、会話の文脈を維持することで、より自然で流暢なやりとりを実現する。これらのアップデートは、2024年内に「Nest Aware」加入者にパブリックプレビュー版として提供される予定だ。
Googleの発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス