LINEヤフーは、「LINE」内の「LINEオープンチャット」において、2023年8月から展開している「#オプチャで話そ 地域とつながるプロジェクト」の一環として、初の公式自治体パートナーに奈良県奈良市、島根県出雲市を迎え、地域活性化を目指す新たな取り組みを、7月31日から開始した。
人口減少や地域衰退などの課題解決に取り組む地域のサポートを目的として、「LINEスマートシティ推進パートナープログラム」の参加自治体を対象に、オープンチャットを活用し地域活性化を目指す自治体パートナーの公募を、2024年2月から開始。公募の結果、奈良市と出雲市でオープンチャットを導入し、両自治体が抱える課題解決を目指していくことが決定した。
奈良市は、移住支援制度や取り組みの成果もあり、同市の人口は5年連続の転入超過を達成しているという。一方で、20代のみ転出超過が続いており、県外在住の若い奈良県出身者に向けたコミュニケーションの場の少なさを課題に感じていたとしている。オープンチャットの取り組みを通して、参加者自らが奈良の魅力を発見・発信する仕組みをつくり、関係人口コミュニティの構築に挑戦していくという。
出雲市は、近年少子高齢化や自家用自動車の普及の影響による、公共交通利用者の減少やドライバーの高齢化、ドライバー不足などにより公共交通を取り巻く状況に厳しさが増しているなか、地域における公共交通が成り立たなくなることを危惧。出雲市の観光を支える交通事業者やその他の観光業に従事する人と協力し、出雲市の魅力を市内外に発信するほか、リアルな情報交換ができる場としてオープンチャットを新たに活用。公共交通の利用促進や観光地のドライバーとして一緒に出雲を盛り上げてくれる人材や、関係人口づくりにつなげていきたいと考えているという。
LINEヤフー側では、オープンチャットの開設や運用、ユーザー周知の面でサポート。また、今後オープンチャットに留まらず、LINEヤフーの他サービスとの連携も検討していく予定としている。
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