7.6インチという大きな内側ディスプレイを備える「Galaxy Z Fold6」とその前世代機種は、スケッチを描いたりメモをとったりするのに理想的な端末のように思われる。
そのために「Galaxy Z Fold」の最近のバージョンはSペン入力をサポートするのだが、ユーザーはこのスタイラスペンを本体とは別に購入しなければならない。しかも、このアクセサリーを本体の内側に収納するためのスロットは存在しない。「Galaxy S24 Ultra」にはあるこのスロットが、Galaxy Z Fold6に搭載されるという憶測は出回っていたのだが。
サムスンのエグゼクティブバイスプレジデントでカスタマーエクスペリエンスの責任者を務めるPatrick Chomet氏は、パリで現地時間7月10日に開催されたUnpackedイベントの前に行われた米CNETとのインタビューの中で、その理由について真相の一部を語ってくれた。同氏によると、社内ではこれに関する議論が多く交わされたが、端末の内側にSペンを収納するスペースを設けることで、バッテリー持続、性能、デザインが損なわれることをサムスンは望まなかったという。
Chomet氏によると、よりスマートで耐久性が高く、カメラ性能を高めたZ Foldが求められていることが、フィードバックによって明らかになったため、サムスンはその方向に注力したという。例えば、Galaxy Z Fold6は前世代よりも軽量で、外側ディスプレイが大きくなっている。
「スロットを設けることはできたが、それはユーザーからの主な要望ではなかったため、より薄く軽量にすることの方が重要だった」と同氏は述べた。
サムスンがSペンをGalaxy Z Foldに同梱しないのは、単純に、ほとんどのGalaxy Z Foldユーザーがそれを使用しないためだ。また、Sペンが欲しいユーザーは、Sペンを収納するための溝が付いたサムスンのスマートフォンケースとともにそれを購入してくれる。
「多くの人々がSペンを使用している」と同氏は述べ、「しかし、ユーザーの大多数というには程遠い」とした。
サムスンはUnpackedイベントで、「Galaxy Z Flip6」や多数のウェアラブルデバイスとともに、Galaxy Z Fold6を発表した。Chomet氏が述べているように、この新しいスマートフォンは、厚さ、耐久性、カメラ画質など、折りたたみスマートフォンに伴う、標準的な板状のスマートフォンと比べた場合の妥協点を減らすことに重点が置かれている。新たなソフトウェア機能も搭載しており、これには画像のスタイルを水彩画風などに変える「ポートレートスタジオ」、生成AIを使用して画像にスケッチしたオブジェクトを追加する「AIスケッチ」などが含まれる。
Galaxy Z Fold6この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス