LIFULLは6月28日、没入感あるモデルルーム内覧ができる「Apple Vision Pro」向けアプリ「イマーシブモデルルーム」の提供を開始したと発表した。
イマーシブモデルルームは、20Kを超える超高解像度で撮影したモデルルームをApple Vision Proが持つ高解像度ディスプレイに投影することで、目の前にリアリティのあるモデルルームを再現できる。
直感的に操作でき、視線や手の動きによって物件の中でじっくり見たい場所を拡大、縮小、回転させられるため、さまざまな角度や視点からの閲覧が可能だ。また、高解像度立体録画を提供するAppleの空間ビデオを通じて、臨場感のある動画を見ながら物件を内覧できる。
LIFULLで未来デザイン推進室プロジェクトマネージャー兼エンジニアを務める上野哲史氏によると、イマーシブモデルルームの開発にかけた期間は約半年。本サービスを利用することで、遠方の物件、自分の好きな時間や場所での内覧が可能になるため、これまで時間や距離などの制約により満足のいく住まい探しができなかったユーザーの課題を解決できるという。
またモデルルームを提供する企業側は、イマーシブモデルルームによって、1パターンのモデルルームを複数の部屋タイプに展開できる。そのため、壁紙などのオプション設備を購入検討者ごとの要望に合わせて変更できるため、これまでの制約の中では実施できなかった取り組みも可能になるという。
イマーシブモデルルームは今後、駅やスーパーなどの周辺環境も体験できるようになるほか、体験できる部屋タイプの拡充、体験シーンを記録し、追体験できる機能などの追加に向け、9月にアップデートする予定だ。
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