LIFULLは4月18日、65歳以上のシニアを対象に、「老卒採用」を開始したと発表した。
募集ポジションは、「営業」「クリエイティブ」「法務」の3部門。ウェブサイトからエントリーし、書類選考、1~2回のオンライン面談を経て、採用となる。
LIFULLは背景として、経験とスキルを持つシニアと、企業の間のギャップをあげる。同社が実施した「シニアの就業に関する意識調査」によると、これまでの経験を活かして働きたいと考えるシニアが多くいる一方、シニア採用を積極的に行っている企業はわずか2割であったという。さらに、採用担当者の6割以上が「高齢であることを不採用の理由として考慮したことがある」と回答している。
内閣府が公表した「令和5年度高齢社会白書」によると、2025年には国民の約3人に1人が、65歳以上の高齢者になると見込まれている。また総務省統計局「労働力調査」によると、2022年の就業者数に占める高齢者の割合は13.6%で、就業者の7人に1人が65歳以上となっており、多くのシニアが65歳以降も働き続けているという現状がある。
LIFULLは、あらゆる人が年齢、性別、国籍などの属性に関係なく活躍する取り組みの一環として「老卒採用」を開始し、今回の取り組みにより、「老い」に対する既成概念に気づいて卒業しようとするきっかけを提供していくという。
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