Natureは6月26日、スマートリモコン「Nature Remo」のデザインと機能を刷新した新モデル「Nature Remo Lapis」(ネイチャーリモラピス)を発表した。Nature公式サイトにて同日から先行予約を受け付け、7月5日から一般販売を開始する。
Nature Remo Lapisは、「節電をここちよく」「体調をととのえる」「家電をもっとつなぐ」の3つを軸に、新機能を搭載する。販売価格は7980円(税込)で、温度・湿度センサーを備え、本体サイズは57mm×69mm×26mm。重さは28gで、iOS13.6以上、Android8.0以上に対応している。
「節電をここちよく」では、1~3から選択した好みの節電強度に合わせてエアコンを自動制御し、月額最大で2300円を節電できるとしている「オートエコ」、部屋を急速に冷やしたり暖める必要がないときにゆっくりとエアコンの温度を変えられる「コスパ起動」、家に誰もいない状態で一定時間以上エアコンがついているときに通知を受け取れる「消し忘れアラート」の機能を備える。なお、消し忘れアラートは2024年夏にリリース予定だ。
「体調をととのえる」では、部屋の温度と湿度が一定水準以上になり熱中症危険レベルが高くなったときにプッシュ通知を受け取れる「熱中症アラート」、部屋の快適指数を表示し適切な室内環境かどうかを見える化する「快適指数表示」、ウェアラブルデバイスと連携してバイタルデータをもとにエアコン制御を最適化する「バイタルデータ連携」を備える。バイタルデータ機能は、2025年にリリース予定となっている。
「家電をもっとつなぐ」では、スマートスイッチ「SESAME bot」に続き、「SESAME bot 2」、スマート照明「Philips Hue」と連携を開始する。実装は2024年中を予定。またスマートロック「Qrio Lock」「SESAME 5」などMatterの新たなデバイスタイプに対応し、Matterデバイス接続台数も3から20に拡大する。
デザインは、「Live with Nature」(自然と調和するデザイン)をコンセプトに、「海辺の石」をイメージした。シルエットやテクスチャ-は実際の石をスキャンして再現しており、Natureでデザイナーを務める長尾友美氏によると、「成形する過程で5つの素材が混ざり合い、異なる色の斑点や線が生み出されるため、同じ模様のものが2つないことが特徴」だという。
また、Natureとauエネルギー&ライフが連携し、家庭向け節電サービス「スマート節電 with Nature Green」を6月26日から提供開始する。本サービスは「auでんき」を契約しているユーザーがNature Remo Lapisを月額550円(税込)で使えるオプションとなり、Nature Remo Lapisのオートエコ機能によって、エアコンの作動状況を分析し、自動で節電を行うという。
Natureで代表取締役を務める塩出晴海氏は、「2023年7月、世界平均気温が観測史上最高記録を大幅に更新した。地球はもはや『温暖化』ではなく、『沸騰化』の時代と言える。頑張らずにできる節電機能を備えた次世代のスマートリモコンで、この地球沸騰化時代の課題に、多くの人と共に戦っていきたい」とコメントした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」