Boston Dynamicsは2013年にロボット「Atlas」を発表し、大きな注目を集めた。ヒューマノイドのAtlasは走ったり、ジャンプしたり、踊ったりすることができ、その動画は「YouTube」で数千万回再生された。そして今、同社はAtlasを最後に披露する動画でこのロボットに別れを告げようとしている。
この動画では、Atlasがバク転をしたり、障害物コースを走ったり、ダンスをしたりする様子が映っている。Boston Dynamicsは、Atlasが失敗する様子をこれほどためらいなく披露したことはない。18秒あたりから、Atlasは平均台を走り、つまずき、転倒する。1分過ぎにはフロントフリップから低い姿勢で着地し、両膝から作動液が噴き出す。中年にさしかかった筆者はこれまでにないほどロボットに親近感を覚えた。
最後はAtlasが手を振ってお辞儀をして終わる。Atlasはその生涯を通じて多くの人の想像力をかき立てた。Boston Dynamicsのロボット犬であるSpotと一緒にダンスを踊ったり、パルクールコースをこなしたり、Atlasが何かをするたびに、ぎこちない空手の動作でさえも人々は注目した。
近年、Atlasは業務用途に向けられているようだった。Boston Dynamicsは、Atlasが建設現場を模した環境での作業や工場での基本的な作業を行う動画を公開していた。工場の動画が公開されたのは2月のことで、Atlasがこの時点で盛んに研究されていたにもかかわらず、引退するのは不思議だ。
Boston Dynamicsにコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。
Atlasが引退した理由については不明だが、TechCrunchは、Boston Dynamicsによる次の取り組みのためである可能性が高いと指摘している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス