世界PC市場、2024年の出荷は2.0%増--AI対応PCや企業の更新サイクル到来で続く増加

 IDCは、世界PC市場に関する調査結果を発表した。2024年の出荷台数は2億6540万台で、前年比2.0%増と予想する。

 2023年は在庫を減らすことに注力していたPCメーカーだが、景気回復の影響もあり、2024年は出荷を増やしていくと見込む。PC需要の高まる要因の1つとして、IDCはAI対応PCを挙げた。この種のPCは、ゆっくりとしたペースであるものの年間を通して出荷増をもたらすとした。

 同時に、企業のPC更新が始まることも今後の市場拡大につながるとみる。企業や教育機関は2024年後半からPCの更新を開始し、その勢いは翌年ピークに達するという。

 家庭向けPCの出荷も増加するが、そのペースはかなり緩やかになる。

 全体として、2028年には出荷台数が2億9220万台になると予測する。2024年から2028年にかけての年平均成長率(CAGR)は2.4%とした。

 分野別のPC出荷台数とCAGRの予測は以下のとおり。括弧内は前年比。

●家庭向け

  • 出荷台数(2024年):1億1930万台(+0.8%)
  • 出荷台数(2028年):1億2890万台(-0.2%)
  • CAGR:+2.0%

●公共機関向け(教育機関および政府機関)

  • 出荷台数(2024年):4570万台(+2.4%)
  • 出荷台数(2028年):5130万台(+0.1%)
  • CAGR:+2.9%

●企業向け

  • 出荷台数(2024年):1億40万台(+3.3%)
  • 出荷台数(2028年):1億1210万台(+1.6%)
  • CAGR:+2.8%

●合計

  • 出荷台数(2024年):2億6540万台(+2.0%)
  • 出荷台数(2028年):2億9220万台(+0.5%)
  • CAGR:+2.4%

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