日本航空(JAL)は、家庭から出た廃食油を持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel:SAF)の原料として活用する取り組みを、横浜市と連携して開始する。
JALは、脱炭素社会の実現を目指すプロジェクト「FRY to FLY Project」に参加し、家庭から出る使用済みの食用油をSAF製造に利用する考え。横浜市とともに廃食油回収の仕組みを構築するため、「イオンフードスタイル鴨居店」(横浜市緑区)に回収ボックスを設けて回収試験を始める。
協力家庭から出る廃食油は、専用ボトルで回収場所まで持ってきてもらい、店舗の回収ボックスに入れる。空になったボトルは、持ち帰って再利用できる。
回収ボックスに一定量の油が溜まった段階で業者が回収し、SAFなどの製造工場に搬入する。ただし、回収した廃食油をSAF製造に使うのは2025年以降の予定なので、それまでバイオディーゼルなどの原料として利用する。
イオンフードスタイル鴨居店での回収予定日は以下のとおり。
JALは、この回収の取り組みを横浜市内全域、そして全国の他地域へ展開する計画。JALグループは、全燃料搭載量のうち、2025年度に1%、2030年度に10%をSAFに置き換える、という目標を立てている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)