自動車メーカーグループのStellantisは、同グループの北米向け電気自動車(EV)を充電規格「SAE J3400」に対応させると発表した。J3400は、標準化団体のSAE InternationalがTeslaの「North American Charging Standard(NACS)」をベースに策定中のEV充電規格である。
Stellantisは、2025年に北米で発売するバッテリーEV(BEV)の一部2026年モデルより、順次J3400充電ポートを搭載していく。これらBEVは、Teslaの急速充電器「Tesla Supercharger」で直接充電できるようになる。ちなみに、Stellantis傘下には「Alfa Romeo」「Chrysler」「Citroen」「Fiat」「Jeep」「Opel」「Peugeot」など多数の自動車ブランドがある。
J3400充電ポート搭載車のオーナーには、Combined Charging System(CCS)対応の充電器を使うための変換アダプターを提供する。
なお、Stellantisは本田技研工業(ホンダ)やBMW、General Motors(GM)などの大手自動車メーカーと共同で、北米にEV高速充電網を整備する合弁会社「IONNA」を設立した。J3400とCCSの両方式に対応するEV充電網を構築し、2030年までに3万基以上を運用する計画。
J3400対応を表明する自動車メーカーは増えており、Ford MotorやGM、Rivian Automotive、Volvo Cars、現代自動車(ヒョンデ)グループ、BMW、Volkswagen(VW)と同社グループのPorsche(ポルシェ)、Audi(アウディ)、Scout Motorsなどが対応する予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」