「iOS 17」便利機能をおさらい--確認コードの自動削除やミュージックのクロスフェードなど

Nelson Aguilar (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2024年01月23日 07時30分

 2023年9月にリリースされて以来、筆者は「iOS 17」を使用している。iOS 17では、「連絡先ポスター」や「ライブ留守番電話」「スタンバイ」モードなど、大きな新機能がいくつか追加された。しかし、筆者はiPhoneの使いやすさを少しだけ向上させる便利でおもしろい機能を今でも発見し続けている。

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提供:Tharon Green/CNET

 モバイルソフトウェアのリリースはどれもそうだが、iOS 17にも、目立たない機能や設定があり、それらはよく知られている人気の機能と同じくらい便利な場合もある。そうした機能や設定をiPhoneで毎日使用するようになる人もいるかもしれない。

 iPhoneで提供されている機能についてもっと詳しく知りたいという人は、本記事を読み進めて、筆者がiOS 17の使用中に発見した7つの隠れた機能をチェックしてほしい。

  1. 「画像を調べる」で洗濯表示を調べる
  2. SMSやメールで送信された確認コードを自動削除
  3. 「Safari」のプライベートウィンドウをロック
  4. オフラインでマップを使う
  5. 「写真」をズームしてトリミング
  6. 「ミュージック」のクロスフェードで再生をスムーズに
  7. ホーム画面のウィジェットからアプリを直接操作

「画像を調べる」で洗濯表示を調べる

 シャツを手に取って、タグを見てみよう。そこには適切な洗濯方法を示す記号が並んでいる。温水不可となっているかもしれないし、ドライクリーニングが必要と表示されているかもしれない。中にはこのような洗濯表示記号の意味が分からない人もいるだろう。しかし、iPhoneを使えば、記号の意味を調べられる。

 iOS 17では、写真に含まれる文字や物体を識別する「画像を調べる」機能を使用して、そうした洗濯表示記号の意味を解読できるようになった。必要な操作は、洗濯表示記号の鮮明な写真を撮影して「写真」アプリに移動し、洗濯表示記号の写真を全画面表示したら「i」のアイコンをタップして、「調べる:洗濯/ランドリー」をタップするだけだ。認識された洗濯表示記号のそれぞれの意味が、結果に表示される。

洗濯表示記号のタグ
提供:Nelson Aguilar/CNET

SMSやメールで送信された確認コードを自動削除

 2要素認証(2FA)を使用するアプリケーションにサインインするたびに、ショートメッセージや電子メールで送信される確認コードを受け取る必要がある。ショートメッセージや電子メールに、そうした確認コードが山のように散乱している人もいるかもしれない。それらのコードを1つずつ削除していくことも可能だが、iOS 17では、より簡単に確認コードを削除できるようになった。

 「設定」>「パスワード」>「パスワードオプション」に新たに追加された「自動的に削除」という設定をオンにしよう。これで、「メッセージ」アプリや「メール」アプリにある確認コードは、キーボードの上部に表示される自動入力機能で使用された後、自動的に削除される。

設定画面
提供:Screenshots by Nelson Aguilar/CNET

「Safari」のプライベートウィンドウをロック

 Safariの「プライベートブラウズ」は、閲覧履歴やクッキーなどの情報を保存せずにネットサーフィンができる機能だ。ただし、プライベートブラウズでタブを開いている場合、プライベートブラウズセッションを終了しても、それらのタブは自動的には閉じない。ユーザーが閉じるまで、それらのタブはSafariにとどまり続ける。つまり、他人が自分のスマートフォンを使用する場合、プライベートブラウズで閲覧していた内容を見られてしまう恐れがある。

 だが、iOS 17では、Safariのプライベートブラウズセクションにロックをかけられるようになった。「設定」アプリで「Safari」に移動して下にスクロールし、「プライベートブラウズをロック解除するにはFace IDが必要」をオンにする。これで、Safariでプライベートブラウズを使用する際に、Face IDの使用かパスコードの入力を求められるようになる。

設定画面
提供:Nelson Aguilar/CNET

オフラインでマップを使う

 驚く人もいるかもしれないが、これまで、Appleの「マップ」をオフラインで使用することはできなかった。その代わりに、インターネットに接続しなければならなかったが、これでは大自然の中やインターネット接続のない場所から元いた場所に戻る方法を調べる必要がある場合は、全く役に立たなかった。iOS 17ではようやく、オフラインマップをダウンロードして、インターネットに接続できないときでも道順を確認できるようになった。

 「マップ」アプリで、ナビゲーションウィンドウの右上にあるプロフィール写真をタップして、「オフラインマップ」に移動する。ユーザーが自動車で走ることが多い場所に基づいて、ダウンロードするマップが提案されることもある。オフラインマップはデバイスのストレージを圧迫するため、マップのサイズも一緒に表示される。「新しいマップをダウンロード」をタップして、都市名を入力し、必要に応じてマップを手動で調整した後、iPhoneにダウンロードすることも可能だ。

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提供:Screenshots by Nelson Aguilar/CNET

「写真」をズームしてトリミング

 写真アプリでスクリーンショットや写真をトリミングするのは比較的簡単な作業だが、iOS 17ではそれがより一層簡単になった。

 閲覧中の写真を拡大すると、新たに追加された「切り取り」ボタンが右上に表示される。このボタンをタップすると、自動的に編集モードに移行し、切り取りを細かく調整できるようになる。あるいは、「完了」を押して、切り取りを完了することもできる。ただし、この操作は手早く行わなければならない。写真を拡大した後、「切り取り」ボタンは数秒間しか表示されないからだ。

写真の切り取り画面
提供:Screenshots by Nelson Aguilar/CNET

「ミュージック」のクロスフェードで再生をスムーズに

 友人のパーティーや車の中を音楽で盛り上げたい人は、iOS 17から、ミュージックアプリで曲と曲をスムーズにつなげるクロスフェード効果を利用できるようになった。

 設定アプリで、「ミュージック」に移動して、「クロスフェード」をオンに切り替える。設定を有効にしたら、クロスフェードの長さを選択できる。1~12秒の間で1秒間隔で選択でき、例えば、5秒にした場合、再生中の曲が終了する5秒前に、プレイリストやアルバムの次の曲がバックグラウンドで徐々に再生し始める。

設定画面
提供:Screenshots by Nelson Aguilar/CNET

ホーム画面のウィジェットからアプリを直接操作

 ホーム画面にあるウィジェットは、単に見栄えを良くするためだけのものではなくなった。新たにインタラクティブウィジェットが追加され、コントロールセンターを使用する場合と同じように、ホーム画面からアプリをコントロールできるようになった。

 現時点では、インタラクティブウィジェットの数はそれほど多くないが、インタラクティブウィジェットをホーム画面に追加したい場合は、ホーム画面の何もないスペースを長押ししよう。編集モードに切り替わるので、画面左上の「+」記号をタップすると、ウィジェットの一覧が表示される。利用可能ないくつかのインタラクティブウィジェットには、「ポッドキャスト」「ホーム」「リマインダー」「ミュージック」などがある。

 例えば、「ミュージック」では、音楽の再生や一時停止ができる。「ホーム」では、スマート電球やサーモスタットなど、接続しているデバイスのオン/オフを切り替えることが可能だ。

ホーム画面
提供:Screenshots by Nelson Aguilar/CNET

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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