子どもの頃、近すぎる距離でテレビを見ていると目が四角くなってしまうよ、と祖母によく言われたものだ。筆者は、自分の娘にも全く同じことを言ったのを覚えている。後から、娘は「念のために」テレビから離れて丸いものを見たと話してくれたので、筆者の言い方に説得力があったのだろう。
祖母はある意味正しかった。電子機器の画面は目に良くない。画面との距離が近すぎると、眼精疲労を引き起こす可能性がある。子どもの場合、近くの画面を長時間見続けると、近視のリスクが高まる可能性がある。
Appleは、大人も子どももデバイスの使用時に常に適切な距離を保つことを意識させるため、「画面との距離」と呼ばれる機能を「iOS 17」に追加した。
「画面との距離」は、「iPhone」(および「iPad」)の「TrueDepth」カメラ(通常は「Face ID」に使用される)を使って、iPhoneを顔から12インチ(30cm)以内の距離で長時間使用している場合に、それを検出する。「画面との距離」で、近距離での使用の傾向が認められた場合、顔をもっと画面から離すように促される。
「ファミリー共有」グループに参加している13歳未満の子ども(この年齢は地域によって異なる)の場合、「画面との距離」はデフォルトでオンになっている。
この機能を設定する方法は、以下の通りだ。
「設定」>「スクリーンタイム」>「画面との距離」の順にタップする。
「続ける」をタップすると、次の画面で「画面との距離」機能の仕組みが表示される。
もう一度「続ける」をタップすると、「画面との距離」機能が有効になる。
設定が完了したら、デバイスの使用を続けよう。
iPhoneまたはiPadは、TrueDepthカメラを使用して、画面と目の間の距離を定期的に測定する。近すぎる距離で長時間デバイスを使用していることが検出されると、デバイスに「iPhone(iPad)が近すぎる可能性があります」というメッセージが表示される。
このメッセージで距離を調整するよう促されるので、デバイスを安全な距離まで離すと、画面にチェックマークが表示される。「続ける」ボタンをタップすると、デバイスの使用を再開できる。
「画面との距離」で写真や動画、データが収集されることはないので、心配は無用だ。処理はすべてデバイス上で実行される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」