いすゞとホンダ、関東で燃料電池大型トラックの公道走行実験を開始--2027年の量産目指す

 いすゞ自動車と本田技研工業(ホンダ)は、公道で燃料電池ベース大型電動トラック(FCET)「GIGA FUEL CELL」の走行実験を開始した。

 両社は、2020年1月にFCETの共同研究契約を締結し、大型トラックへの燃料電池(FC)適合性の検証、車両制御など基礎技術基盤の構築を行っている。今回は、水素を燃料として活用することの可能性と、燃料電池車(FCV)の実用性を検証するため、それぞれの物流グループ会社であるいすゞロジスティクスとホンダロジスティクスの協力を得て、公道走行をともなう実証実験を始めた。

 実験では「CYJ77C-WX」ベースのFCETを1台使い、荷役作業や公道走行による車両実用性の検証、水素充填を含めた車両運行管理、FCETの市場適合性を検証する。同車両の水素搭載量は56kgで、800km以上の走行が可能という。

公道を走行させるGIGA FUEL CELL(出典:いすゞ、ホンダ)
公道を走行させるGIGA FUEL CELL(出典:いすゞ、ホンダ)

 実験は、栃木県、埼玉県、東京都、神奈川県で2024年9月まで行う予定。2027年をめどに量産FCETの市場導入を目指している。

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