General Motors(GM)と小松製作所(コマツ)は、鉱山で使われる超大型の電動ダンプトラック向けに燃料電池モジュールを共同開発すると発表した。
燃料電池は、軽量なうえ燃料補充が短時間で済み、これまでディーゼルエンジンを使っていた車両の電動化に適しているという。燃料となる水素はエネルギー密度が高いため、車両の積載量を減らさずに多量のエネルギーを搭載しておける。しかも、動作音が小さく、運転中にガスを排出しないというメリットもある。
両社は、積載量が約290トンあるコマツ製ダンプトラック「930E」の動力源として、GMの燃料電池ユニット「HYDROTEC」を使用する。2020年代中盤に試作車両の試験を行う予定。この車両には、出力2MW以上の燃料電池を搭載する。
コマツは、2030年までに二酸化炭素(CO2)排出量を2010年比で5割削減する計画。さらに、2050年までのカーボンニュートラル達成を目指している。GMは、2040年までに全世界の生産と企業活動でカーボンニュートラル実現を目指す。
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